「ガンプラの情報量ってどうやって増やすの?」
「円形モールドの製作に必要なツールは何?」
この記事ではそんな悩みを解決します。
第3回は、円形のモールドをうまく使ったガンプラの情報量の高め方について解説します。ディテールアップパーツの埋め込みやマイナスモールドの自作にも挑戦してみましょう。
「凹モールド製作」はコチラを参照ください。
「凸モールド」はコチラを参照ください。
円形モールドの作り方
簡単なようでいて、意外と難しいのがこの「円形モールド」。
丸く彫ったり彫ったり、削ったりするわけですが、実際のところこれがなかなか難しい。
綺麗な円形にならんっ!!
というのはしょっちゅうです。
でも円形モールドをうまく使うとディテールアップの幅がかなり広がります。
円形モールドは、ガンプラの情報量アップには欠かせないモールドなのです!
円形モールド製作ツール
まずは、円形モールド彫るよっていったら、このツールははずせませんね。
ゴッドハンドの「スピンブレード」です!!
まあ、なくてもできるっちゃできるけど、あった方がやり易いです。
彫刻刀を使えば同じことができますが、今はこれが手放せません。

もっと言うなら…
本当は、「スピンモールド」の方が、作り易いのですが…
あれはちょっと高いんですよね。
あとはパンチコンパスですかね。
ディバイダなんかでも同じことができますが、ワタシはパンチコンパスを良く使っています。
円形モールドの作り方
円形のモールドを製作する方法やその活用法というのはいくつかありますが、ここではワタシ流の製作方法をご紹介していきます。
ワタシもまだまだ発展途上なので、いろいろな作例をみて勉強しているところです。
スピンブレードで作る
ということで。
まずは「スピンブレード」で円形モールド作ります。
手順はこんな感じ。
1、ケガキ針でモールド穴の中止を決める。
2、ドリルで軽く下穴を彫る。
3、スピンブレードで整える
まずは、ケガキ針で、円の中心をビシッと決めます。
この円の中心はケガキ針なんかを使ってしっかりと位置決めしとくのがいいと思います。
ココがずれると、どうにもなりませんからね。

つぎに、ドリルでスピンブレードを入れるためのガイドを作ります。
この時に、穴を開けてしまわないこと。
開けてもいいけど、後で蓋をする手間が増えるので、ワタシは開けないことが多いですね。
「スピンモールド」の場合は、ブレードの先にセンターガイドがついているから、中心がずれませんが、「スピンブレード」の場合は、センターガイドがついてないので、ドリルでちゃんと跡をつけておかないとブレードが滑って、綺麗な円にならないんですね。
ですから、ドリルでガイドを彫っておく作業が、スピンブレードを使った円形モールド作りでは一番重要なところなのです。

この後、スピンブレードで穴を綺麗に整形します。
イメージ的にはこんな感じです。

モールドの底が平らになるように、そっとスピンブレードを回転させます。
そっとね。
すると。ほらできました。

貫通してしまうとリカバリが面倒なので、そのあたりは注意が必要です。
パーツ埋め込み用の円形モールド
丸いモールドは、凹みをつくるだけでもいいんですけど、ここに何かパーツを埋め込むともっと情報量が増してカッコイイ!です。
例えば、WAVEとかコトブキヤからでてるモールドパーツや金属パーツを埋め込むとぐっと見栄えが引き締まります。
そんな時は、単に丸いモールドを彫るだけじゃなくって、面取りビットで少しモールドのフチを広げてやると、パーツを埋め込んだ時にカッコよく見えます。。
なので、金属パーツよりも少し小さめに開けます。

これを、面取りビットをくるくるさせて、フチを削るとこんな感じに。

このひと手間が情報量を増やしていくのに結構大事なんだと思います。
でもって、埋め込みパーツを乗っけるとこんな感じになります。

面取りビットを使っ場合と使わない場合の比較です。

面取りビットを使った場合(上)と穴にそのまま金属パーツを乗っけた場合(下)では、ほんの少しですが、見栄えが違いますね。
面取りビットの方は、フチを削った分金属パーツのおさまりが良くなっているのが分かると思います。
せっかく金属パーツを使うんなら、ひと手間かけて情報量を厚くしたいところです。
スジボリだけのマイナスモールド
次に、スジボリだけのマイナスモールドの自作に挑戦です。
マイナスモールドは、先述の金属パーツなどディテールアップパーツが多いので、わざわざ自作なんてせんでも… という気もしますが。
これが自作できるのも、また一つガンプラ製作の醍醐味かなと。思います。
円形にけがく方法はいろいろありますが、ここではガイドを使って円形にスジボリを施します。

これに沿って、ケガキ針なんかで筋を入れるとこんな感じになります。

そしたら、円形の内側の凸部分のフチをデザインナイフなんかで、面取りして丸みを持たせます。
最後に、BMCタガネで、中心にマイナスの筋を入れるとマイナスモールドの完成です!

これはパンチコンパスでも同じようなことが可能です。

ワタシは電動ドリルに装着して使用しています。
この時、逆回転でゆっくり回すのがコツです。

あとは、タガネで中心のマイナスを入れて、ヤスリで整えれば完成です。
とても簡単でしょ?

円形モールドの組み合わせ
円形モールドは、大きさと深さを変えて組み合わせるのも面白いものです。
こんな感じになります。
なんか使えそうでしょ?

上の写真は、スピンブレードを使用したものですが、スピンモールドを使用するともう少し細かい作業も可能になります。

まとめ
丸モールドは特に応用の範囲がとても広く面白いと思います。
自分なりの工夫で面白いモールドができるとちょっと嬉しくなります。
「段落ちモールド」について説明します。
積プラの買取に興味のある方はコチラもご覧ください。
ガンプラの資産価値が上がってますね。放置してあるガンプラはたとえ1箱でも活用していきましょう。
次回の第4回はモールド製作の最終回です。