【ガンプラ】本当にスミ入れを上達させる12のシーン別おすすめテクニック

スミ入れ02-サムネ スミ入れ
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この記事では、スミ入れが上達するためのマル秘テクニックを制作のシーン別に紹介しています。

スミ入れは、単にモールドにスミを流せばいいってもんではありません

プラモデル製作の状況に合わせて最適なスミ入れテクニックを選択し、最高のディテールアップを実現しましょう。

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スミ入れはエナメル塗料一択!

スミ入れにはいろいろなツールがあると前回の記事で書きましたが、、

ワタシ個人的にはタミヤさんのスミ入れ塗料(エナメル塗料)一択です。

(あくまで個人の感想です。。)

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このエナメル塗料は、スミ入れしたときにちょうど良い塩梅の濃さに調整されており、付属の塗布用筆も塗料の含み加減や太さなど実に使い易い構造になってまいます。

また、はみ出した部分も乾いた後であれば、比較的ふき取りが容易で、本格的なスミ入れに特化したツールです。

更に、カラーバリエーションも9種類ほど発売されており、様々なパターンのプラモデルに対応が可能です。

少しスミ入れの方法にコツが必要ですが、慣れればこれが一番かと思います。

ただし、パチ組派(塗装しない派)の方は、少し注意が必要です。

トップコートを吹くなど、パーツの表面を保護してからエナメル塗料を使うことをおすすめします。

その理由は、こちらの記事を参照くださいね。

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スミ入れって簡単なわけ?

「簡単にできるおすすめスミ入れ方法」だとか「誰でもできる簡単スミ入れ」などと言う記事を見かけることがありますが、スミ入れはそれほどに簡単な作業ではないように思います。

知っていてもミスしてしまうこともある繊細な作業で、モールドの形状や塗装の状況に合わせて気をつけなければいけないことが山盛りです。

以下では、製作のシーン別に「スミ入れのコツ」をまとめました。

これを知った上で実践を積めば上達も早いのではないかと思います。

スミ入れのテクニックを発揮するシーンは3つあります。

一つは、スミ入れ前、二つ目はスミ入れ時、最後がふき取り時です。

こうしたシーン別にポイントをおさえておくのが上達への近道かと思います。

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その1 スミ入れ前のコツ

まずは、スミを入れるパーツの状態を整えておく、下準備のコツです。

これをしておくだけで、見栄えがぐっと良くなり、またはみ出しなどの処理が随分と容易になります。

1.パーツの汚れを落とす

スミを入れてもパーツになじまず、スミがはじかれてしまったり、均一な濃さで塗布できなかったりするときは、モールドにヤスリのカスがたまっている、あるいは手指の油分がついてしまっているなど、パーツ側に問題があることがほとんどです。

ですから、塗装前には超音波洗浄機などでしっかりと洗浄して、モールドの隙間に挟まっている削りカスなどをしっかりと除去しておきましょう。

ギャン製作第5回_14

超音波洗浄機はどんあ機種も基本的な原理は変わらないので、安くて小さいものでも十分です。

一度使うと、多分驚きます。

ワタシは、初めて使ったとき、スジボリに挟まった微粒子が無茶苦茶きれいに取れたことに驚愕しました。

また、塗装後はゴム手袋をはめるなど、素手でパーツをベタベタ触ったりするのはできるだけ控えたいものです。

2.スミ入れ前の彫り直し

パチ組のままでスミ入れをする場合は、モールドが極端に浅い場合があります。

また、そもそも逆エッジなどは、キット自体にモールドが彫られていないので、スジボリをしないとスミは入りません。

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サフを吹いた後や塗装後は、モールドが塗料で埋まってしまっていることもあります。

こうした浅め細めのスジボリは、なかなかスミが入っていきません。

ですから、スミ入れ前にモールド部分をケガキツールで彫り直しておくとスミの入りがダンチです。

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全然違いますよね。。

最近はお値打ちなタガネもたくさん発売されているので、どれを使っても良いと思うのですが、HGキットなら0.15ミリあたりがおすすめです。

3.小傷は埋めておく

スミは毛細管現象で細いスジボリの中をツツーっと流れていきます

その時、塗装時には気付かなかった小傷などがあると、そうしたスキマにもスミが入り込み、非常にみっともないスミ入れになってしまいます。

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サフを吹いた後などは特にモールド周辺に潜む小傷を念入り探し出し、埋めておくことが大切です。

ケガキツールは非常に強力で、スジボリなどの時にちょっとこすっただけで存外深く長い傷が残っていたりします。

小さい傷なら、800番以上のヤスリで丁寧に削っておくのが良いですし、この番手のヤスリで対応できない場合は、溶きパテや瞬着で埋めてからならしておくと良いと思います。

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特に白いパーツにスミ系のスミを流す時はこうした小傷に入り込むスミは目立ちまくりで、テンションも駄々下がりになること間違いなしです。。

因みに、ペンサンダーのアーバーを加工しておくとこんな時に役立ちますよ。

4.目の細かいヤスリでパーツの表面をならす

パーツ全体をやすりで処理した時などによくあるのですが、400番くらいのヤスリで処理したパーツにスミを入れるとモールドのエッジに滲みが生じます

上述の3と同じ原理で、400番くらいの粗さのヤスリではヤスリで削ったあとにできる微細な溝にスミが入ってしまうことがあるのです。。

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細かくスジボリをしたパーツなどは、800番以上の目の細かいヤスリでパーツの表面、特にスミを入れるモールドのエッジ周辺は念入りにならしておくことをおすすめします。

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5.トップコートを吹いておく

塗装した後のパーツでも然りです。

ワタシは主に水性塗装をするのですが、アクリル塗料を筆塗りしたところにスミ入れをすると、やはりモールドのエッジがビビります(滲みます。)

筆塗りだと特に塗装表面が平滑ではないんでしょうねぇ。

こんな状態でエナメル溶剤ではみだしを処理しようとすると破滅的な展開が待っています。。

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こうなってしまうとリカバリーがむちゃくちゃ大変です。

塗装のやり直しですね。。

「エナメル塗料は、水性塗装(アクリル塗料)の上に施しても問題はない」とはいうものの、このエッジのビビりをエナメル溶剤をつけた綿棒でぬぐい取ろうとすると塗装面が汚れてしまいます。

というのも細かい溝に入り込んだスミを落とすにはある程度力を入れなければならず、エナメル塗料がついた綿棒でゴシゴシ擦るとやはりアクリル塗料は少しづつ取れてしまうんですね。

こうした失敗を防ぐために、スミ入れ前にトップコート(グロス)を吹きかけてパーツの表面を平滑にしておくのが良いです。

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ただし、同じ表面加工でもトップコート(マット)は厳禁です。

上の写真は半光沢を使っていますが、クリア(グロス)を使うのが一番です。

そもそもマットは光沢を無くすために、表面に微細な凹凸ができる加工なので、全く逆効果です。

スミ入れ前にマットコートは使ってはいけません!!

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その2 スミ入れを時のコツ

次に、実際にスミ入れを行う際のコツです。

「スミ」入れなので、なんでもかんでも「ブラック」を使えば良いのかというとそういうわけではないんです。

1.色の組み合わせを考える

前の記事で書いたように、スミ入れの目的は、パーツのつなぎ目やディテールに「影」を創り出し、本物らしさを向上することにあります。

つまり、白いパーツにできる影は、黒やグレーに見えるけれど、赤や黄色のパーツにつくはずの影は、決して「黒」ではないということです。

実際に赤いパーツにブラックとブラウンのスミを流してみました。

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影という意味ではやはりブラウンの方が自然に見えます。

つまり、赤や黄色に生じる影は、濃い赤や濃い黄色に見えるはずなのです。

このようになんでもかんでもスミ入れは黒が良いかというと必ずしもそうではなく、パーツと同系色でパーツの色よりも濃い色のスミ入れ塗料を使うことできれいに仕上げることができると思います。

例えば、白いパーツなら、それより濃い色のグレーでスミを入れると良いと思います。この辺りは好みですかね。

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パーツの色とスミ入れの適合表のようなものを作りましたので、参考になればと思います。

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タミヤのスミ入れ塗料には9種類のカラーバリエーションがありますが、とりえずこちらの3色が基本になるのかなと個人的には考えています。

(これはあくまでもワタシの好みなので、自分の好きなものを使うのが良いと思います。)

2.良く振って使う

そんなことは当たり前でしょうと。

皆さん思うでしょうが、エナメル塗料は分離と沈殿のスピードがものすごく早いのです。

速いので、ちょっと目を離すと、濃い部分と薄い部分にすぐに分離してしまうのです。

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なので、できるだけ使用の直前によく振って攪拌してから使用するのが望ましいと思います。

因みに、タミヤのエナメル塗料は主に合成樹脂(アクリル)、顔料、有機溶剤、水で構成されていますが、「顔料」は鉱物成分なので溶剤にも溶けません。

なので分離、沈殿が早いのです。

3.スミ入れ塗料の量を減らす

先述のように、パーツの状態によっては、スミが乗らないことがあります。

また、エナメル塗料の方も分離していていると塗料の中に濃い薄いが出来てしまうので、スミが乗らない場合があります。

そんなとき、「なぜ?なぜ?」と言いながら、エナメル塗料をこれでもかと大量にパーツに注いでしまうことがあります。

これは絶対にダメですね。

大量にはみ出してふき取る時のリスクが高くなりますし、それこそパーツの破損に繋がります。

適正な状態のパーツ、適正な状態の塗料であれば、少量でも十分にスミがのる。

それがタミヤのスミ入れ塗料です。

できるだけ少量のスミ入れ塗料で、しっかいりとスミが入れられるようになると上級者かと思います。

因みに。

偉そうなことを言っていますが、ワタシはまだまだです。。

4.筆を使う

タミヤのスミ入れ塗料の蓋の後ろについている刷毛(筆)はかなり細く、スミ入れし易いものになっています。

ただ、もっと細いところにスミを入れたいという場合も出てくるかと思います。

そんな時は使い古した細筆や面相筆を使いましょう。

筆の後処理などを考えると面倒な作業ですが、仕上がりはきれいです。

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その3 ふき取り時のコツ

最後に、はみ出したエナメル塗料を綺麗に拭き取る時のコツです。

ここまで来てミスると頭を抱えてしまいたくなるので、十分注意して作業を進めましょう。

1.ふき取りツールを正しく選ぶ

スミ入れにはいろいろなツールがあることを前回の記事で紹介しました。

スミ入れツールは成分が異なりますので、当然ふき取りツールも違ってきます。

シャーペン ⇒ 消しゴム

ガンダムマーカー ⇒ ガンダムマーカー消しペン(エタノール系)
※但し「ふき取りタイプ」のマーカーは消しゴムや綿棒で消えます。

エナメル塗料 ⇒ エナメル溶剤+綿棒 or ガイアノーツフィニッシュマスターR等

上二つと比べるとエナメル塗料によるスミ入れは、ふき取りがちょっと面倒ではあります。

ガンダムマーカーはエナメル溶剤では消せませんし、その逆も然りです。

また、ガンダムマーカー消しペンは、塗装を激しく痛めるので、どんな塗料を使った場合でもスミ入れのふき取りツールとして使ってはイケマセン!!

ガンダムマーカー消しペンは、ガンダムマーカーを塗装した部分にだけ使いましょう。

2.綿棒は細いのを使う

ここからはエナメル塗料によるスミ入れを想定したテクニックです。

ズバリ。

綿棒を使う場合は、細いのを使いましょう。

GSIクレオスのMr.綿棒(先端極細硬化タイプ)がおすすめです。

下の画像の一番左のとがった綿棒がMr.綿棒です。

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ただ、100均でも割と綿棒の先が固くて、細いものもありますので、頑張って探しましょう笑

先が太い、あるいは大きい綿棒はやはりたくさんのエナメル溶剤を含んでしまいます。

エナメル溶剤が水性塗料やラッカー塗料を痛めないとは言うものの、強くこすればやはり色落ちの原因になります。

細かい作業をするためだけではなく、エナメル溶剤自体の使用料も少なくするために、綿棒は細いものを選んで使用しましょう。

3.綿棒は絶対にけちらない。

パーツのスミ入れ部分からはみ出したエナメル塗料をふき取ると、ふき取った方の綿棒が汚れます。

そして汚れた綿棒で次のパーツをふき取ろうと思うと、綿棒についたスミがパーツに付き汚れます。

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当たり前の話ですが。。

なので、綿棒は頻繁に変えなければいけません。

これが綺麗なスミ入れを実現する最大のコツです。

専用ツールとしては、GSIクレオスのMr.クリンスティックII GT98か、ガイアノーツのフィニッシュマスターが最高です。

下の図は、GSIクレオスのMr.クリンスティックII GT98です。

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(※上図はフィニッシュマスターじゃないですね、、、Mr.クリンスティックです。)

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ただ、ワタシは綿棒を使うことが多いです。。。。

ワタシはケチなので、もったいなくてMr.クリンスティックを頻繁に取り換えることが出来ず、汚れたMr.クリンスティックでパーツを汚していくという悪循環を何度も起こしました。

なので、使い捨ててもあまり気にならない綿棒を使用しています。

たぶん、ワタシは億万長者になってもMr.クリンスティックをつかえないな、、、

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絶対にやってはいけない

最後に、スミ入れの際に絶対にやってはいけないことのまとめです。

塗装面にガンダムマーカー消しペンを使用しない!

ガンダムマーカー消しペンの主要成分は「無水エタノール(アルコール)」です。こいつがとても厄介なんです。

何度も言いますが、ガンダムマーカー消しペンは、あらゆる塗料を溶かします。

なので、塗装派の人はこれを使ってはダメです。

なので、パチ組派で、部分的にガンダムマーカーを使うとか、ガンダムマーカーでスミ入れしているという人だけが使って良いツールなのです。

エナメル塗料を多用しない!

エナメル塗料は、PS素材にも、ABS素材にも影響を与えます。

そもそもエナメル塗料を流し込む部分というのは、スジボリなどを行い、傷をつけている部分ですから、溶剤が染み込み易い状態になっています。

こんなところに大量のエナメル塗料をブチ込むとやはり破損の原因になります。

エナメル塗料を出来るだけ少量でスミ入れができる技術があるとパーツの破損も減り、見栄えも良くなるはずです。

・エナメル塗料は大量に流し込まない

・テンションがかかっている部分には多用しない

これが原則です。

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まとめ

以上、スミ入れの3つのシーン別に、上手にスミ入れを行うためのコツを紹介しました。

思った以上に気をつけなければならないことがあるなと思います。

▶スミ入れ前のコツ
 ・パーツの汚れや削りカスは除去しておく
 ・浅いモールドは彫り直す
 ・モールド近辺の小傷はうめる
 ・目の細かいヤスリでモールドのエッジをならす

▶スミ入れ時のコツ
 ・スミとして入れる色の組合わせを考える
 ・エナメル塗料の瓶は良く振って使う
 ・エナメル塗料の量を減らす
 ・エナメル塗料は面相筆を使って流し込む

▶ふき取り時のコツ
 ・ふき取りツールを選ぶ
 ・エナメル塗料のふき取には細い綿棒を使う
 ・綿棒はケチらない