【ガンプラ】君はスジボリを極められるか!前半 ~2種類のスジボリ形状パターンと5種類の便利ツールとは?~

スジボリ01 ツール

まあ、とりあえずこれやっとこうかな。
スジボリ系ね。
やっぱり道具でしょ!みたいな風潮があるけどさ。
それ本当にそうだよ。

と思う一方で、道具との相性もあるかなーという部分もある。
つまり、ひとそれぞれ自分に合ったの見つけるのが一番だよね。
結論出ちゃったけど。

今回は、ワタシがいろいろ使ってきた、ってゆうか今もいろいろ使っている「スジボリツール」とその使いどころを紹介してきます。
超絶技巧で、とんでもないスジボリするモデラ―さんたちがいますけど、多分あの人たちは何使ってもそれなりにうまくやるんじゃないかな。。
ワタシにはあんなのは無理ですけど。
でも、スジボリって結構楽しいよね。

その他の製作道具のレビューはこちらへ。

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スジボリとは

スジボリって、結局、溝を彫ることなんだけど。

道具によって溝の形状が違うんだよね。
断面がV型になるか、凹型になるかで、道具も分かれるね。

スジボリ01

例えば、上の図のA、つまりスジボリの溝の断面がV型になるような道具と言えば、
・ハセガワトライツール モデリングスクライバー けがき針 (TT-1)
・Pカッターll(PLASTIC SCRIBER ll)

とかがある。

そんで、上の図のB、つまりスジボリの溝の断面が凹型になるような道具と言えば、
・Mr.hobby Mr.ラインチゼル
・スジボリ堂 BMCタガネ

あたりが有名だよね。
まだまだほかにもいっぱいあるけどね。

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溝の形状の違い

一般的に、スジボリの溝の断面がV型よりも凹型になるツールの方が、綺麗にスジ彫ることができるという印象はあるよね。

凹型のツールは、溝の部分にあるプラを彫って掻き出す感じになる。
だから、溝のエッジの部分が盛り上がることはあまりなく、シャープな感じで仕上がるわけ。
なんてゆうか削って「掘る」んですよ。こっちは。

スジボリ断面01

一方で、V型のツールは、削るとか掘るってゆうより、切れ込みを入れているって感じ。
ちょっと下の図は極端だけどね。
だから、溝のエッジが盛り上がったり、毛羽立ったりして、ヤスリがけなんかも丁寧に仕上げないといけないし、溝にヤスリ掛けの屑が残ったり、毛羽がとれてなかったりして一般的には、凹型よりもちょっと手間がかかるんですね。

スジボリ断面02

上の図の緑色の部分がそれ。
ココの処理なんかの仕方で、綺麗に見えない原因になってることが多いように思う。
逆に言えば、この部分の盛り上がりや毛羽が少なくなるようなスジボリなら問題ないという言い方もできるよね。
つまり、これはどっちがいいとか悪いって問題でもないけど、感覚的には凹型ツールの方が使い易いんじゃないかと思う訳です。

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ワタシのスジボリ道具 ~V型の断面から

ということで、今持ってる色々なツールで、彫ってみたいと思います。
コツなんて言えるほどないけど、ちょっと気になったとこなんかはコメント加えていきます。

まずは、スジボリの断面がV型になるスジボリツールから。

モデリングスクライバー けがき針

まあ、最初に出てくるのはこれです。
・ハセガワトライツール モデリングスクライバー けがき針 (TT-1)
意外と高いんだよね。これ。
ただのけがき針なのに。

ハセガワ ケガキ針

一番最初に買ったんだけど、これも結構使ってきたなー。
砥石がついてるから、ちょいちょい研ぎ直していい感じのとがりを維持できるのが素敵なところ。
これで彫るとこんな感じなる。
これみて、どうよ?っていわれても困ると思うけど。
感触としては綺麗に入ったって感じ。

けがき針スジボリ例

これを使う時には、あんまり深く彫ろうとしない方がいいと思う。
スジボリツール全般言えることだけど、ケガキ針の時は特にそう。
針の先がそれほど鋭角でないから、力の入れ加減で、スジボリの線の太さが変わってくるんだよな。
分かってても深く彫っちゃうんだけど。
でも使い方によっては、かなり細い線が引ける。

ハセガワケガキ針ヤスリ掛け後


軽くやすってみると、削りかすが、溝に残って白く見えるから分かり易い。

スジボリって、実は、ほんとに目に見えないようなヘアラインでも、ちゃんと墨が入るよね。
あれなんでだろうね。
このケガキ針を使ってるとそれが良く分かる。
あんまり強くやらなくても、ちゃんと溝が出来てるから。

なんのことはないただの「けがき針」なんだけど、ちゃんときれいに墨が入ってゆく。
巷にはいろいろ良さげなツールがあるけど、ほんとこれ一本で十分ていう気も。
自分で研げるから、切れ味も落ちないしね。
あと、スジボリツールの多くは、スジボリの始点と中間点、終点で筋の深さが一定しないんだけど、ケガキ針は、そんなかでも始点から終点まで大差がない感じ。
ただ、線の幅のバリエーションには対応できないなー

Pカッターll

次はこれ。
・タミヤ Pカッターll(PLASTIC SCRIBER ll)

タミヤPカッター01

ってゆうか、これ、ほんとうはケガキ専門のツールじゃないからね。
そうタミヤのサイトに書いてある。
「スジボリにも使えます」だって。
V型の方にいれるか、凹型の方に入れるか迷ったけど、感覚的にはこっちかなー。
因みに堀跡はこんな感じ。

ヤミヤPカッター

このPカッターは、そもそもプラ板の切断用なので、
溝のエッジが基本的には盛り上がらない構造になっているんだけど。
やっぱり線幅が広い感じするよね。

Pカッターヤスリ掛け後

右側のケガキ針とは、スジボリの幅が全く違う…。
てか、このパーツ大丈夫か。
ヤクトのスカートなんだけど…
後でまた埋め直すしかないね…

ただ、このPカッターがいいのは、まっすぐ引けるところ。
ガイドがあれば、はみ出したりすることはあまりないから、大きなパーツにまっすぐ線を引く時に最大の威力を発揮するね。
でも細かいところはさすがにちょっと使い辛いかもね。

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前半まとめ

まだ前半なので、後半も見てほしい。
スジボリって、
結局ツールとの相性だから。結局、あれやこれやと渡り歩いて、最初に戻ったーみたいなことはあると思います。
それを踏まえて、いろいろ読んで、いろいろ買って、試してみましょ。

それでは、この記事のまとめです。

1.スジボリとは
 ・プラパーツに墨を入れるための溝を掘ったり、線状の傷をつけること。
2.溝の形状の違い
 ・スジの断面は、V型と凹型があって、それぞれツールが違うよ。
3.私のスジボリ道具(V型)
 ・ケガキ針は基本中の基本。これだけでもなんとかなる。
 ・Pカッターは大きなパーツに向いている。