ガンプラを製作する際に、ペンサンダーは非常に役立つアイテムです。
しかし、ただ使うだけではなく、工夫を加えることではじめてその性能を最大限に活かすことができるツールです。
今回は、PROXSONのペンサンダーを使いこなすための5つのテクニックを紹介します。
PROXSONのペンサンダーの「仕様」から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
PROXSONペンサンダーの性能を引き出す手法5選
アーバーの先端にヤスリをくっつけて削るだけなら誰にでもできます。
この記事では、できるだけ効率的に、その性能をMAXで引き出せるような鉄則ともいえる5つの手法を紹介します。
1.ヤスリを使い分ける
ペンサンダーで使うヤスリにはさまざまな種類があり、それぞれ適切に使い分けることで作業の効率が大きく向上します。
紙ヤスリを使うときのコツ
紙ヤスリは、主に直線的な部分や平面を削る時に使います。
ヤスリの番手は、400番、600番、800番の3種類を用意しておくと、加工から整面までやれるので使い勝手が非常に良いです。
また、四角いアーバーの先端は14mm四方なので、これに合わせてヤスリをカットしてためておくと非常に便利です。もちろん、裏面には両面テープを張り付けています。
スポンジヤスリを使う時のコツ
スポンジヤスリは、スポンジの柔らかさを活かして、球面や局面を削るのに適しています。削りたいパーツにもよりますが、3ミリ厚くらいのヤスリが使い易いと思います。
めんどくさがって、スポンジヤスリで直線的、平面的な分を削るとエッジが無くなってカッコ悪くなってしまいます。特にC面とかは要注意です。
ところがスポンジヤスリでC面を削ると、、、こんな感じになっちゃいます。。
あと、100均のクッションヤスリはかなり使えます。
クッションヤスリは、アクリルの板に両面テープで固定されているので、はがして使うとそのままアーバーに装着できるのです!
ワタシの場合は、クッションヤスリを細かく切って、加工した極小アーバーの先端に貼りつけて使っています。これめちゃ便利です。
スポンジヤスリについては、いろいろな記事で神ヤスが推奨されています。
3ミリくらいの厚みのものが適していると思います。
ただ、3Mとかタミヤとか、スポンジヤスリならなんでもそんなに変わらないです。むしろ3Mの方がコスパが良い気がします。大きいしね。
2.アーバーを加工する
ペンサンダーのアーバー(ヤスリを取り付ける部分)を自分の手で加工することで、極狭パーツの削りが格段にやりやすくなります。
極狭パーツ用の加工
細かい部分を削る際には、アーバーを削ってより狭いエリアに対応させるのがポイントです。
アーバーの可動範囲幅は凡そ2ミリ程度なので、この範囲が確保できればかなり狭い細い部分まで削れます。
アーバーだけ別売りで購入できるので、アーバーの加工は失敗しても大丈夫です。ガンガン削って自分の思い通りのアーバーを作りましょう。
三角形アーバーの活用
ワタシは三角形のアーバー(あんまり使い道ないと思っていた)を削って細い先端のアーバーを自作していましたが、三角形のアーバーは、その先端部分にだけスポンジヤスリを貼り付けることで、角度のある部分や狭い場所にも対応できます。
3.ヤスリは濡らして使う
ペンサンダーを使うときに先端のヤスリを水で濡らすことで、粉塵が舞いにくくなるのでおすすめです。
こまめに水につけてヤスリについた削りカスをおとしてあげるとヤスリの寿命も延びます。
また、水を使うことで摩擦が減り、パーツが過熱するのも防げるので、一石三鳥といったところでしょうか。
なので紙ヤスリは耐水性のものを使うと良いと思います。
4.削りカスはメラミンスポンジで除去
作業中に出る削りカスは、メラミンスポンジをこすってやると簡単に取り除けます。
ペンサンダーの作業を効率的に進めるためには、ヤスリにカスが溜まらないように適宜清掃することが大切です。
使い古しの歯ブラシで擦ってやっても削りカスは綺麗に落ちますけど、メラミンスポンジが一番です。
5.削るから磨くへ
パーツのバリ取りや合わせ目けしなどの削り作業が終わったあともペンサンダーは有用です。
ペンサンダーは、塗装面をコンパウンドで磨くときにも使えるんです。これにより、ガンプラの塗装面はより滑らかに仕上がり、より一層リアルな質感が得られます。
ポリッシングクロスをアーバーの形に切り取ってタミヤのコンパウンドで磨きます。
このとき、使用する両面テープは、スポンジタイプのものがおススメです。因みに、ポリッシングクロスなんかは、眼鏡を買うとついてくる眼鏡拭きでも代用できます。(ワタシはいつもそれ。)
ペンサンダーの性能をサポートするツール3選
次に、ペンサンダーの作業をさらに快適にするためのサポートツールを3ツ紹介します。
これらのツールを活用することで、ペンサンダーの性能がさらに引き出され、作業が一層スムーズになります。
1.剥がし易い両面テープ
アーバーにヤスリを貼り付ける際、しっかり固定しつつも簡単に剥がせる両面テープが便利です。アクリルフォーム両面テープと呼ばれている「剥がし易い」両面テープのを使うのがおススメです。
アーバーに残った両面テープを剥がすのって、あれちょっと面倒なんですよね。。 アクリルフォーム両面テープならめちゃ綺麗に剥がせて、ストレスフリーです。
2.水を入れるタッパー
ヤスリを濡らして使う際に、水を入れたタッパーを用意しておくと便利です。常に水を手元に置いておくことで、ヤスリの目詰まりを防ぎ、効率的に作業が進められます。
ってゆうか、水なしで削ると粉塵が舞って大変です。同じ部屋で塗装もするよっていう方は、絶対に水使った方が良いです。
また、削った面を定期的に水で流してあげると加工の状態が良く分かり、削り過ぎたなんてこともなくなります。
タッパーなんかは、使い古しでも、100均でもなんでも良いと思いますが、蓋がついているのがいいと思います。こぼれるから。
削りカスで、パーツ表面の状態が分かり辛くなったら、即、タッパーに沈めて洗い落とします。
するとあっという間にきれいになるわけです。とにかく削りカスが舞うことがないので、部屋全体をクリーンに保つことができます。
3.パワーコントローラー
よくガンプラ関連のブログでも紹介されているgootのパワーコントローラーです。
本当にいるのか問題は意見の分かれるところですが、、、、
しかし、少なくともプロクソンのペンサンダーについては、削れ過ぎるんです。なので、せっかく時短でペンサンダー使っているのに、削り過ぎちゃって、それをパテで補修するハメになると目も当てられません。
ということで、回転速度を調整できるパワーコントローラーを使うことをおススメします。
より繊細な作業に対応することができますし、削り過ぎを防ぎつつ、仕上がりも調整しやすくなりますね。
まとめ
PROXSONのペンサンダーを効果的に使いこなすためには、ヤスリの種類を使い分けることや、アーバーの加工、水を使った作業といったちょっとした工夫が重要です。
今回紹介したテクニックを駆使することで、細かいパーツの仕上がりが格段に向上し、より美しいガンプラを作り上げることができます。特に、ペンサンダーの使い方だけでなく、削りカスの処理やコンパウンドを使った仕上げまで一連の流れを意識することで、パーツの表面が滑らかに仕上がり、プロ並みのクオリティを実現できると思います。