今回は、ゴッドハンド「スピンモールド」の紹介とその使いどころについて紹介します。
スピンモールドもレビュー記事があふれているツールですから、仕様とか細かいことはそっち見て下さいね。。
スピンモールドは、正直ちょっとお高いので、単純に穴を開けるだけではもったいないです。だったら、スピンブレードで十分なんで。
ひと手間加えて効果的な丸モールドを自作しましょう。
そもそもこの「スピンモールド」、
スピンブレードとなんかちがうの?!
的なツールなんじゃないかなと思います。
穴を開けるツールっていろいろありますからね。。
結局これじゃなくてもいいじゃんみたいな。
確かにその通りや。
これを買うまでは、ずっとスピンブレードで丸モールド作ってきましたから、スピンモールドでなくてもいいわけですが、、、、
でも、このスピンモールドでないとうまく作れない!!ってゆうのもあるわけです。
そこが意外と気付かれていないのかも…
とういうことで、この記事ではスピンモールドの使いどころというか実践的な使い方を中心に解説していきます。
因みに、以前紹介した「丸モールド」の作り方も参照くださいね。
スピンモールドの仕様
取り敢えず、これが実物です。


・彫径×5種・1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm(各1本)
・軸の太さ:3mm
・素材:特殊刃物鋼
・ケース:PP
・製造国:日本
ん?
これスピンブレードと一緒じゃね??とおもったあなた。
両者の決定的な違いは、センターガイドの有無なんです。
センターガイドとは
このセンターガイドの有る無しが、「スピンモールド」と「スピンブレード」の違いです。。
しかし、このセンターガイドのおかげで、中心がずれることなく限りなく正円に近い丸モールドが彫れるわけです。このあたりは、いろいろレビューされているので、他のサイト見てもらればと思います。
ホントに彫ってみると一目瞭然です。


たしかに、スピンブレードでもきれいな丸モールドは作れます。やり方次第でね。
しかし、径が大きくなると、下図のようにどうしても正円が保ち辛くなってしまいます。
因みに下図は、直径3ミリの円です。


その点、やはりスピンモールドはちょっと違いますね。
ほぼほぼぶれませんから。
なのでたぶん誰がやっても綺麗に円が彫れますよ。
でも、スピンブレードだって使い方次第でちゃんと彫れますからね。コツがいるってだけで。
因みに、スピンブレードの使い方はコチラを。
スピンモールドの効果的な使い方
スピンモールドが、スピンブレードよりもきれいに丸モールドを彫れるというのは説明した通りです。
でも、丸モールドを彫るだけでは、少しもったいない気がします。
センターガイドがあることで正確な円に近いモールドが彫れるという特性を活かして、いろいろなタイプのディテールをつくっていきたいところです。
1:面取りビットと組み合わせて使う!
まずは基本的な使い方です。
スピンモールドは、穴を掘った後、穴の縁の処理が必要です。
少しボソボソになったフチを綺麗に処理し、尚且つ、そのに別パーツを埋め込むことで、より情報量の多いディテールアップが可能になります。円の縁のボソボソを面取りビットで綺麗に処理し、穴の縁に斜めの面を形成します。


下図は、穴の縁を面取りビットで綺麗に処理した場合と、そうでない場合の比較です。
ちょっと分かり辛いかもですが、面取りビットで処理した方が明らかに美しい。。


さて、面取りビットで処理をしておけば、それだけでもきれいなモールドですが、、
ここにディテールアップパーツをはめ込むことでより効果的なディテールとなります。


面取りビット、そしてディテールアップパーツとの組み合わせで情報量が増し増しとなりました。
面取りビットで処理していない左側は、モールドの縁がちょっと汚いですよね。。
2:スピンブレードと組み合わせて使う!
センターガイドがあるおかげで、限りなく正円に近い丸モールドになるわけですが、、、
しかし、そのおかげで、中心にセンターガイドの穴が残るんです、、、なんかこれ、、意外と目立つんですよね、、。
ということで、この中心の穴を消しながら、もう一ランク上の丸モールドに加工しちゃいます。
といってもやることは簡単!
スピンブレードを使って、穴の直径部に縦線を入れるだけ。これでなんとマイナスモールドになるんですね。簡単お手軽な自作モールドの極みですよこれは。


左は敢えて貫通させました。


左側のみ、得意の面取りビットでフチを処理しています。
右側は、穴が浅いので、面取りビットが使えないんですよね。。


で、左側には0.3ミリのプラバンを挟んだだけ。
右側も、中心部をスピンブレードでマイナス状に彫っただけ。
ホント楽チンマイナスモールドです!!
3.階層構造にして使う!
センターガイドのおかげで、中心をブラさずに丸モールドが彫れるのがスピンモールドの最大の利点です。これを活かして、階層構造のモールドを作りましょう。


よくスピンモールドのレビュー記事で作られているヤツですね。簡単にできます。
そして、こんなパターンも可能です。


こうゆうのを、バーニアの内部構造に応用して、ディテールアップパーツを組み込むと情報量が増し増しになるわけですね。超簡単です。


やり過ぎると貫通するので、要注意や。。


ね。簡単でしょ。
まとめ
ということで。
スピンモールドは、ちょっとお値段が張りますが、優れものツールですね。
工夫次第でもっと自作モールドの世界が広げられるんじゃないかと思います。
スピンモールドの効果的な使い方3選!
1:スピンモールドは面取りビットと組み合わせて使う!
・穴を開けるだけではもったいない!
2:スピンモールドはスピンブレードと組み合わせて使う!
・本のひと手間でワンランク上のモールドをつくろう!
3.スピンモールドは階層構造にして使う!
・スピンモールドじゃないと作れない!