今回は、「彫刻刀」とその使いどころを紹介していきます。
ガンプラのパーツ改造で細かいところを削ったりするとき、さすがに「デザインナイフ1本」だけでは、なにかとキビシイ時があります。
「フッ……俺はデザインナイフ1本あればいいのさ…」ってなんかカッコいいけどね。
でもさすがにちょっと難しいところがあるかもです。
パーツの中には、デザインナイフの直線刃、平刃、曲線刃では切れない形、あるいはどうにもこうにも手が届かない位置とか場所があります。
そんな時役に立つのが「彫刻刀」です。
平刀、丸刀などいくつか形状がありますし、様々な刃幅で用意されています。
いつも使うってことではないけど、使い道が非常に多くて便利な奴です。
今回の記事では、これらの「彫刻刀」についておすすめと使いどころ紹介していきます。
もちろんワタシ流です!
でも持っといて損はありませんよ!
デザインナイフについては、こちらの記事も参照くださいな。
WAVEの彫刻刀(平刀)がおすすめ!
ワタシは「WAVE ウェーブ HG 細幅彫刻刀(平刀)」をかなり使います。
まあ、彫刻刀なんていろいろあるので、手になじんだものが一番良いと思いますけど。
この「ウェーブ HG 細幅彫刻刀」は値段も手ごろなので、ワタシはおすすめはおすすめですね。
後述しますが、お手頃価格な彫刻刀なんで、あんまり気にせず自分で刃を研げちゃうのがいいです。
切れ味が悪い刃物は本当にストレスですから。
そういえば、スジボリ堂さんの格言にこんなのありましたね。
なんか買ったときにシール頂きました。うれしい。
プラモデルあるあるです(笑)
WAVE細幅彫刻刀(平刀)の仕様
”WAVE HG細幅彫刻刀 ”の仕様です。
平刀で、幅が1.0mm、1.6mm、2.0mm、2.4mm、3.0mm、3.5mmの6種類があります。
(ワタシの手元には5種。あと一つ黄色いの欲しい!)
刃はクロームモリブデン鋼、グリップはアルミ製です。
持った感じがヒンヤリしてちょっと触り心地がいいですね。
使っているとしっとりなじむ金属の重みも気持ちいい。。
ただ、ワタシしばらく使い方間違ってました…。
なんとこのキャップは取り外して、刃先の方にはめ直すとグリップになるんです!!
おぉーー!
グリップすべてがアルミでちょっと太くなっていて実に使い易い!
オルファのデザインナイフアートproみたいに握るところがラバーだということないんですが、まあそれはちょっと求めすぎでかね。
肝心の切れ味ですが、とてもいいと思います。
これ以外のモノを使ったことがないので「これがサイコー!!」とは言いいません。
でも、サクサクとパーツが掘れます。ストレスフリーの彫刻刀です。
お値段からみても十分すぎる性能と言えるんじゃないでしょうか。
売り切れが多いので一度に全部は揃わないかもですけど…
彫刻刀でディテールアップ
彫刻刀でできるディテールアップも紹介します。
まあ、いろいろありますが(ワタシの腕ではそんなにない…)
今回はこれよく使ってるんだよね(これしかできない)ってゆうディテールアップを載せていきます。
凹みモールド
まずは凹みモールドです。
凹みモールドにはいろいろな種類がありますが、一番オーソドックスじゃないかと思います。
ちょっと1ミリ幅ではマイナスモールドとは呼べないかもですが…
試しに彫ってみました。
作り方は、こんな感じです。
1.2ミリの彫刻刀で長辺を先につくる。(刃先で跡をつける。少し深め)
2.短辺側は、刃先を入れず、直接対面に向かって削る。
3.反対側の短辺からも削る。
4.両の短辺にしっかりと刃先を入れてモールドの4隅のエッジを出す。
5.スポンジやすりなどで、エッジのささくれを綺麗に取り除きます。
あー気持ちい。
ワタシこの作業がとても好きです。
これを応用して、パーツにいろいろな凹モールドを入れていきます。
因みに、凹みモールドは、凸モールドと合わせて使うと効果的です。
たしか敬愛するセイラマスオ氏がそう言っていましたからホントです。
こんな感じでしょうか?
塗装前はこんな感じでも、ちゃんと塗装するともっといい感じに見えてくる。はず…
ガンプラってあんまりズームで見せたくないのはワタシだけでしょうか…
丸モールド
次は、丸モールドです。
丸モールドは、ゴッドハンドさんのスピンブレードなどを使うのが最近では一般的になってきているみたいだけど(私もモールの大きさや深さを組み合わせる時には使っていますけど。)、
普通の丸モールドなら彫刻刀で十分可能ですね。
ガンプラ製作を続けていると、いろんな道具を買ってしまいがちです…
でも、道具って使いなじんだ数種以外は実はあまり使わない場合が多いのでは…
さて、作り方はこんな感じです。
1.ケガキ針で位置決めします。
※ワタシはディバイダ―よりもマスキングテープで位置決めすることが多いです。
2.同径のドリルで下地(下穴/目印)を作ります。
※いきなり彫刻刀でやり始めると必ず後悔します!ドリルで下穴はあけて!
3.同径の彫刻刀を下穴にあてて、くるくると回します。
※ピンバイスではないので、パーツに対して垂直をずらさないようにそっとね。
4.反対回転もさせます。きれいになるよ。
5.スポンジやすりなどで、エッジのささくれを綺麗に取り除きます。
モールド制作は面白いので、また別記事でもりもり書こうかと思います。
なかなかうまくなりませんが、ワタシ、ガンプラ製作の中で、この作業が一番好きです。
因みに、モールドについては全4回で記事化しました。こちらも是非ご覧ください!
研ぎ出し(おまけ)
彫刻刀は使っていると、どんなに切れ味の良いものでもだんだん切れなくなります。
で、切れない彫刻刀を無理に使っていると冒頭の格言のようになってしまうので、自分で研ぎましょう。
ワタシも切れない彫刻刀で何回指先に穴をあけたか…
穴があおくと、しばらくして、血がジュワーっと出てきます。
こんな時ワタシは、血が出てくる前に瞬着でくっつけちゃいます。
これを嫁に見せると「馬鹿じゃないの?!」って言われますけど(笑)
彫刻刀の研ぎは、もちろん小刀用の砥石があればそれが一番です。
しかし、ワタシは1000番と2000番の耐水ペーパーを使って研いでいます。
しかもちょっと使い古したくらいがいいかもです。
ちなみにこのヤスリは3000番まで一緒に入っているので便利です!
まとめ
どうです?
彫刻刀っていろいろできそうでしょ?
因みに、今紹介した彫刻刀は両刃ので、エッジが出しにくいというときは、こんなのも使ってます。
「オルファ(OLFA) アートナイフプロ替刃 5枚入り 細平刃」
4ミリ幅で普通の平刃よりぐっと使い道が増えました!!
さて、この記事のまとめです。
1.彫刻刀の仕様 → WAVEの細幅彫刻刀がおすすめです!
2.彫刻刀でディテールアップ
・凹みモールド → いろいろ応用が利かせられます。
・丸モールド → ドリルと細幅彫刻刀があれば問題なし!
3.研ぎ出し → 切れ味の悪い彫刻刀は危ない!!!
結構売り切れが多くて、一度に全部は集まらないかもしれません…
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