ガンプラのディテールアップといえば、そのテクニックは非常に多岐にわたり一口では言えませんが。。
まずはやっぱりスジボリとモールドの製作ですかね。
ワタシは、プロのモデラーさんの作例を見ながらいつも「かっけーなー」と思ってます。
あそこまで行くのに一体どれだけかかるのか…
気が遠くなるな…と思いながらも、ちょっと最近気づいたことがあるんですよ。
基本の4種類を押さえておけば、あとは想像力次第で応用自在のディテールアップが実現できるんじゃないかと。
自分の備忘録も兼ねて、モールド製作の基本みたいなものを4回にわたって書いていこうかなと思っています。
モールドの基本の4種類
モールドってそもそも何さって話ですが。
色々調べてみると何かを形作るときの金型や鋳型のことを言うようですね。
それが転じてプラモデル製作では、「パーツの表面につくられたくぼみや突起、それらが連結してできた溝やスジ」のことを一般にモールドというようです。
つまりスジボリもモールドの一種なので、「スジボリやモールド」なんて言い方はおかしいわけなんですね。
訳が分かんなくなるので、とりあえずこの記事では、スジボリについては含まない方向で進めますよ。
スジボリにつては、面白そうなので、また別記事でやっていこうと思います。
で、実際のところ、ガンプラ作ってる時にどんな「モールド」作ってるかっていうと次の4種類がオーソドックスなところかなと思いますね。
①凹モールド ←この記事
②凸モールド
③丸モールド
④段落ちモールド
凹モールドの作り方
いろいろ調べてみるとモールドって、なんかちゃんとした記事があまりことに気が付つきます…
え?なんで?
みんな当たり前にやってるってんのかなぁ。
凹モールドは、マイナスモールドだったり、四角モールドなんて呼ばれてる場合もあるみたい…
だけど、要はパーツ面に対して窪みを形作ることですね。
呼び方が違っても作るものはだいたい同じみたいです。
1.パーツ面に彫る一般的な凹モールド
まずは、パーツの面に彫る一般的な凹モールドから。
こんな感じのヤツですね。

作り方は簡単。
ワタシの場合は、彫刻刀を使うことが多いです。

因みに、これは1ミリ×2ミリの凹みなんだけど、幅1ミリだとちょっと太い。
BMCタガネで作る時もあります。
これは0.7ミリ幅。

2.パーツの角に彫る凹モールド
次に、パーツの角を凹ませるモールド。
これも彫刻刀とオルファのデザインナイフ(平刃4ミリ幅)を使いますね。
作り方は1と同じ。
幅を決めて、彫刻刀やデザインナイフで切れ込みを入れて彫る。
ポイントはあんまり深く彫り過ぎないことですね。



そう言えば知ってました?
オルファの平刃に、幅の狭いのがあるんですよ。
これ便利だわー。
良く使ってます。
3.端が丸い凹みモールド
最後は、凹モールドのちょっとした応用です。
モールドの端が丸いヤツ。

スピンブレードなんかで、モールドの両端になる部分に丸い穴を掘ります。
ワタシの場合は、面倒なので、まあーるく穴を開けちゃうことが多い。
裏側からプラバンでふさげば、結局同じことでしょ?

それから、二つの穴をデザインナイフで切ってつなぎます。
この時、二つの円を挟む直線が並行にならないとみっともないので、ガイドテープなんかで予め筋をつけておくといいですね。
ワタシなんかはそれも面倒だからフリーハンドで切っちゃうんだけど。
当初の想定よりもモールドがでかくなっちゃうなんてことがざらにあります笑
で裏側から蓋をして完成ですね。
でも後から裏側が見えるようなところは、面倒でも、穴を開けずに彫った方がいいかもです。

彫る深さを変えて組み合わせたり、
形状を組み合わせたり、スジボリの組み合わせたり、
いろいろと応用できそうなのが凹モールドですね
今回は、「凹モールド」について説明しました。
次回は、「凸モールド」について説明します。