ガンダムアーティファクト。ちょっと自分には塗装できないな?なんて思ってませんか?
この記事では第2弾から「ドムトローペン」をチョイスし完全塗装までの方法を分かり易く解説しています。
HGを凌駕し、MGに匹敵するほどの出来栄えが実現できますよ。
第1回はコチラをご覧ください。
ガンダムアーティファクトの改造
そろそろ第3弾が発売されようかという時期にまだ第2弾なの?なんて指摘もありそうですが、、
「ガンダムアーティファクト」シリーズは、約55mmの極小サイズながら40前後のパーツで構成されている割と本格的な精密模型シリーズです。
ガンダムコンバージと同じくらいのサイズですがコンセプトが全然違うんです。
ディテールの情報量もHGより多いのですが、さらに良くするために改造を施していきます。
スジボリ
まずはモールドの彫り直しが必要です。確かにカッコいいけど、小さい分モールドの甘さが目立つので全体的にタガネでスジボリしていきます。
マイナスパイルはかなり甘いので、いっそつぶしてディテールアップパーツを詰め込め込もうかと思います。
マイナスパイルの部分は、スピンブレードで彫っています。スピンモールドがあったらもう少し綺麗な正円になったのではないかと思います。
スピンブレードとスピンモールドについてはこちらの記事でレビューしていますので良かったら参考にして下さい。
サイドスカートもコリコリと削ります。やり過ぎると穴が開くのでかなり慎重にやんないといけません。
ワタシの指が太くてでかいわけではありません。パーツがちっちゃいんです。。
胴体は一番目立つところなので、丁寧に彫り直します。BMCタガネ、ケガキ針、スピンブレードあたりを使いました。
全体的にパリッとするようにしっかりと彫っています。
ディテールアップ(凹モールド)
もう少しディテールアップを続けます。まずは、マイクロドリルで、細かい穴状のモールドを深くしていきます。
入れすぎるとすぐ貫通するので要注意です。2度ほど指に穴が開きそうになりました。
あぶね。
こんなところも、スピンブレードを使っていきます。少し深めに彫って、ココにはディテールアップパーツを挿入していきます。
バックパックのバーニアも少しエッジが甘いです。同じようにスピンブレードで凹モールドを深くして、ディテールアップパーツを突っ込みます。
ディテールアップ(凸モールド)
関節部のモールドは、ケガキ針で深く彫り込んでいるうちににつぶしてしまいました、、
よく見えないまま作業しているとこうなります。。こんな時は、上からプラバンで作ったモールドを貼ることでリカバリします。
0.3ミリくらいのプラバンなら、パンチコンパスでも円形を切り抜くことができます。回すときにコツがいりますが、綺麗に抜けます。
プラバンを抜く時は、パンチコンパス側にもホールド力を高めるためのちょっとした加工がいるのですが、これについてはまた今度説明します。
そして、パンチコンパスで切り抜いた円形のブラバンにBMCタガネの0.2ミリでモールドを追加していきます。
なんとかリカバリできました。笑
ディテールアップ(軸打ち)
ヒートサーベルの取り付け部はすぐに取れてしまうので、1ミリの真鍮線にとりかえます。
一旦、ヒートサーベルの側の突起を切除し、その位置にドリルで開口します。もともとあるパーツを取り除く時って今でもホントどきどきします。
開口した穴に瞬間接着剤を塗った真鍮線をぶっこみます。真鍮線ではなく、開口部の方に塗るタイプの硬化促進剤を塗っておくのがコツです。
真鍮線側に塗ると、挿入時に穴の縁で瞬着がぬぐわれてしまい、接着力が落ちてしまうことがあるので要注意です。
また、真鍮線を切断するのには鋼線用ニッパーを使うというのもポイントです。
めんどくさいからといって薄刃ニッパーなどで切断すると破損しますから、絶対やめた方が良いです。薄刃ニッパーはほんとに繊細な道具ですからね。
ワタシはこんな感じでの2度ほどやらかしています泣
ディテールアップパーツ
因みに、先ほどスピンブレードで彫った部分には、こんな感じのディテールアップパーツを埋め込んでいきます。
WAVEのOボルトですね。そして、下図のは中国のヤツ。結構使えます。
いろんな種類のディテールアップパーツを用意しておくと助かります。
ヒートサーベルの取り付け口ですが、調子に乗って穴開けているときに貫通しました、、なので、瞬間接着パテで埋めて開口し直します。。
まとめ
で、一旦組み立てます。
お~。パリッとしていいじゃないか。因みに、下図が加工前。よくみると全体的にモールドが甘く見えますね。
サイドはこんな感じです。
下は加工前の画像ですね。こうやってみると加工前のはやっぱり合わせ目なんかが目立ちます。
加工後の右サイドと正面です。手を入れたのはほんのちょっとだけど、随分と印象が変わった気がします。
次回は、洗浄してサフを吹いていきます。
サフを吹くときっと細かい傷が浮き出てくるはずなのですが、このサイズの傷消しがちゃんとできるか心配です。。。
次回は頑張って、塗装、デカール貼りまで突入し、完成まで行きます!
第3回ではアクリル塗料を使った塗装を行っています。見違えます!