【ガンプラ】超簡単!正しいニッパーのお手入れ方法解説

ニッパー_サムネ07 ニッパー

プラモデル用ニッパーのお手入れちゃんとしていますか?

この記事では、意外と高額なプラモデル用ニッパーのお手入れ方法と、ニッパーで絶対にやってはいけないコトについて詳しく解説しています。

高額なニッパーは、丁寧に使って長持ちさせましょう。

超簡単!正しいニッパーのお手入れ方法解説

プラモデル用のニッパーは非常に繊細です。

削りカスを除去せずに使い続けると刃こぼれの原因となりますし、放置しておくとすぐに錆びてしまいます。

意外と高額なツールなので、日頃からこまめにメンテナンスして長持ちさせましょう。

ニッパーのお手入れ道具

お手入れの道具は、次の5種類があれば十分でしょう。

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  • ブラシ 
  • 綿棒
  • 潤滑油 
  • キムワイプ・キッチンペーパー 
  • さび落とし

歯ブラシはできれば毛先の細くて柔らかいものが良いです。プラモデル用ニッパーの刃先は細かいので、間違っても金属ブラシなどは使ってはイケマセン

綿棒は何でも良いです。100均のもので十分です。

潤滑油は機械油ならなんでも良いです。クレ556があればいうことなしです。クレ556ならさび落としとしても活躍が期待できるので、1本持っておくと便利です。

ウエスはキムワイプかキッチンペーパーなどの紙粉の出ないものが良いでしょう。紙粉の出易いティッシュペーパはあまり適していません。紙粉は木材繊維なので、意外と硬く、これも刃を痛める原因になります。

錆が浮いている場合は、クレ556を振りかけてしばらく放置した後、綿棒などでこするとキレイに錆が落ちます。

ゴッドハンドからクリーニングセットが出ているので、1セット購入しておくと長く使えるかと思います。

ニッパーの手入れ手順

ニッパーのお手入れ手順は次の通りでです。

1. ブラシで細かい削りカスを除去する
2. 潤滑油をニッパーの可動部に注入する
3. ニッパーを開閉させて動かし、潤滑油をなじませる
4. 刃先にも錆防止のために機械油を塗布する
5. 可動部や刃先の余分な油や古い油をウエスで拭き取る

まずは、ニッパーについた削りカスを除去します。

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その後、油をさします。クレ556だと細いノズルがあるので便利です。家庭用のバリカンや、ミシン、自転車用の油があればそれでも大丈夫です。

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指し油をして、何度かニッパーの開閉を繰り返すと、さびや古い油がしみだしてきます。

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これが出てきたら、キムワイプで拭き取ります。もちろんキッチンペーパーや綿棒でも構いません。

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番外編として、切れ味が落ちてしまったときの対処です。

これは基本的に専門店に研ぎに出すのが正解ですが、自宅で研ぎに挑戦することも可能です。

その場合は、ニッパーの刃を開いた状態で、片方の切刃ごとに3000番上の水砥ペーパーの上で軽くこすると切れ味が戻る場合があります。

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刃を閉じた状態で、これをやるとニッパーの構造上、逆に切れ味が落ちるので要注意です。絶対にやってはいけません!!(自己責任でお願いします。)

ニッパーは、刃と刃ががっちり合わさるとあっという間に切れ味が落ちてしまうので、実は、若干ずらして作られているのです。

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KUROKINより出展

なので、刃を閉じた状態で研ぐとこの意図的なずらしを削ってしまうことになるので、やってはイケナイのです。

刃を研ぐ場合は、できれば砥石を使うのがベターです。初めてでも意外とうまく研げます。その際は次の事項に注意して下さい。

①ニッパーを閉じた状態で研がない
②ニッパーを限界まで開く
③刃の裏面を砥石にぴったりとあてる
③刃と砥石は45度であてる
④奥から手前にまっすぐ引く

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⇒目的別 ガンプラ用ニッパーの本当の選び方の記事を読む

プラモ用ニッパーでやってはけないコト

プラモデル用のニッパー、特に薄刃のものは非常に繊細なので、使い方を誤るとすぐに刃こぼれしてしまいます。

それなりに高価なツールなので、次の3つの点に注意して、大切に使いましょう。

1.ニッパーの刃を入れるゲートの辺に注意

ゲートを切断する時にはどの向きで刃を入れるか常に意識しましょう。

ゲートの切断面は、正方形とは限りません。おおよそ短辺と長辺がありますので、長辺に刃を入れることを心掛け、切刃への負担を軽減しましょう。

短辺ばかりに刃を入れて切断しているとすぐに刃が痛みます。それだけプラスチック用のニッパーは繊細なのです。

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本当にちょっとしたことですが、これを気にするだけでニッパーの持ちが違ってきます。

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2.クリアパーツの切断は要注意

意外と知られていないのですが、クリアパーツの切断は要注意です。

一度、セカンドニッパーでクリアパーツと通常のパーツを切り比べてみて下さい。クリアパーツが硬いのが実感できると思います。

クリアパーツの切断は慎重に行わないと薄刃ニッパーなどは破損リスクが極めて高いです。ゲートならともかく、太いランナーを切るなどは無謀の極みです。

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3.真鍮線の切断はダメ

めんどくさい時などに思わずやってしまいそうになるのがコレです。

0.3ミリくらいの真鍮線ならいいかなどとなめた考えで薄刃ニッパーを金属に使用すると後悔することになります。

針金はめんどうでも鋼線用ニッパーかラフに使えるセカンドニッパーを使いましょう。

プラモデル用ニッパーのコスパについて考える

プラモデル用ニッパーは意外と高価なツールです。

切れ味を求めて薄刃ニッパーや片刃ニッパーを探していくと1本3,000円以上のモデルがずらりと並んできます。そして、高ければ高いなりに切れ味はよく、高機能になっていきます。

しかし、ニッパーの切れ味は、永久に持続するものではありません。どんなに丁寧に使っても切れ味は落ちるし、破損することもありますので、やはりニッパーは「消耗品」として認識するのがよかろうと思います。

その意味では、常に高価なニッパーを買い求めるのではなく、コスパを重視して、お値打ち品やエントリー商品を短いスパンで買い替えていく考え方も合理的なのではないかと思います。

ワタシ自身、何本もニッパーを所有していますが、正直、使うニッパーは限られていますし、高価なニッパーよりもラフに普段使いできるニッパーの使用頻度が高いという実感があります。

⇒コスパ最強!初心者用おすすめニッパー4選についての記事を読む

まとめ

この記事では、意外と高額なプラモデル用ニッパーのお手入れ方法と、ニッパーで絶対にやってはいけないコトについて詳しく解説しています。

ニッパーのお手入れ手順は次の通りです。

1. ブラシで細かい削りカスを除去する
2. 潤滑油をニッパーの可動部に注入する
3. ニッパーを開閉させて動かし、潤滑油をなじませる
4. 刃先にも錆防止のために機械油を塗布する
5. 可動部や刃先の余分な油や古い油をウエスで拭き取る

高額なニッパーは、丁寧に使って長持ちさせましょう。