この記事では、効率的なガンプラ製作に役立つ「後ハメ加工」の3つのパターンについて解説していきます。
「組み立ててからでは塗装し辛い…」そんな悩みを一気に解消するのが後ハメ加工です。
後ハメ加工には複数のパターンがあるので、作り方と使い方を覚えて効率的なガンプラ製作を実現しましょう。
後ハメ加工の分類
後ハメ加工について全4回にわたって書いていこうと思います。
第1回めは
・「後ハメ加工とはなにか」
・「後ハメ加工のメリットとリスク」
・「後ハメハメ加工の3つのタイプ」
について説明します。
後ハメ加工についてはいろいろなブログで紹介されていて、その呼称だとか手法がいろいろあるけど、ワタシは凡そ三種類に分類してます。
いろいろと応用はたくさんあるけど、まあ大体この3つに収束するかと。
最近では、後ハメ加工をしなくても組み立てられるキットが増えてきたけどね。
後ハメ加工のタイプを押さえておけば、ディテールアップや塗装の自由度が飛躍的にアップするんじゃないかと思います。
後ハメ加工とは
では、後ハメ加工ってなにさ?っていうところから。
後ハメ加工は、一度組み立てちゃうと後から分解できなくなるパーツを、組み立てた後もハメたり外したりできるようにする加工のことです。
「これハメちゃうとあとから色塗れないな…」
とか、
「ここの合わせ目は消しておきたいんだけど、このパーツ先に組み込まないと合わないな…」
とか、そんな部分を、合わせ目を消してから、あるいは塗装をしてから、パーツをハメらえるようにする加工を後ハメ加工という訳です。
後ハメ加工のメリットとリスク
先述したように、後ハメ加工することで、
① パーツごとの塗り分けが楽にできる
② 合わせ目消しを先に処理しておける
ってゆうのは、後ハメ加工のほんとうにいいところ。
確かにつながったままのパーツだと色を分けて塗るのも大変だし、そもそも塗装したら、合わせ目消しなんてできませんよね…
そんな時、「後ハメ加工」をすれば、ちょっとの手間で作品のクオリティが激的に変わるんです!
だけど、後ハメにはリスクもあるんです。例えば、後ハメ加工をすると
① 関節などの場合、ゆるゆるになる場合がある。
② ハメ込む時にパーツが破損し易くなる。
③ 加工が甘いと「ハメ殺し」になってしまう場合がある。
とまあいろいろと危険なこともあることは知っておくといいかと思います。
ワンランク上のガンプラ製作を目指す為には必ず通る道だから、何度かはミスると思いますけど。。
これは仕方ない事ですね。でも、いろんな記事を読んで避けられる事故は避けたいですよね。
あと、後ハメ加工では、デザインナイフの他にもニッパーや彫刻刀、やすりなんかを駆使します。
個人的には、オルファの 細いタイプ の平刃なんかは凄く使い易くておススメです。
後ハメ加工のパターン
いろいろなところでいろいろな記事が書かれていますが、ワタシ的には後ハメ加工は、3つのタイプに分類できるんじゃないかと思います。
微に入り細に渡って書けば、もっと細かく分類できるような気もしますが、まあこの基本の3つを覚えておけば、どんな後ハメのパターンが来ても応用できると思います!
1.差し込みタイプ
後ハメ加工で一番多いタイプですかね。
ダボかダボ穴を加工して後からすっぽりハメるタイプの後ハメ加工です。
2.分割タイプ
肘関節なんかに多いパターンで、パーツを分割するところが特徴 です。
できれば片方のパーツはセメントを使わずに、パーツの保持力だけで固定したいところ。
3.位置決めタイプ
最後は、位置をしっかりと考えて決める必要がある後ハメ加工。
適当な位置で、ダボやダボ穴を加工するとあとからめちゃくちゃ後悔するタイプです。後ハメの中では難しいタイプかと思います。
まとめ
一口に「後ハメ加工」といっても3つもパターンがあり、その工作手法はさまざまです。
よくよく考えてみたら、後ハメにできない!とか後ハメにしなくても良かった、、、なんてことのないようにパターンを理解しておくと良いかと思います。
それではこれから、3つの後ハメ加工タイプについてひとつづつ説明していきます。
第2回は「差し込みタイプ」の後ハメ加工です。
後ハメ加工で使用するツールです。このあたりは結構使えます。