【第2回 後ハメ加工】後ハメ加工の基本中の基本「差し込みタイプ」を覚えよう!

後ハメ02-サムネ テクニック

この記事では、後ハメ加工の最もオーソドックスパターンである「差し込みタイプ」の作り方を紹介します。

「差し込みタイプ」は、もっとも使用頻度が高く、そして効果的な後ハメ加工のパターンです。

後ハメ加工をパターンをしっかり押さえて、ガンプラ製作のスピードアップを図りましょう!

差し込みタイプ

この「差し込みタイプ」の後ハメ加工は、一番出会う確率が高い後ハメのタイプだと思います。

ワタシはこれに出会うと塗り分けが楽になるので、ちょっと得した気分になれます。嬉

顔、胴体、間接パーツなんかに多いんですよね。

一番簡単なので誰でもできる後ハメ加工です。

基本中の基本の加工で、これをマスターしておけばパーツの形状が違っても応用できるので絶対に覚えておきたい加工です。

いくつかポイントがあるので、一つずつ見ていきます。

クリアランスの確認

①後ハメ加工したものがしっかりとハマるかどうか

②ハメた後に他のパーツに干渉したりはしないか

この2つを最初に確認することが後ハメ加工ではめちゃくちゃ大事だということに多くの人は後から気付くんじゃないかと思います…。

実際、ワタシはそうでした。

ホントに重要です。

では、まずは胴体でよくあるパーツから。

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一番最初に気を付けるのは、後ハメにしたときに、つまり、

「ダボやダボ穴を除去した後に、ほんとにはまるのか?」です。

当たり前なんですけど、あるあるです。

ダボをバシバシ切って、ダボ穴をぐりぐりやったはいいけど、はまんない…

これでは目も当てられませんね。

くどいんですが、でもホントにあるんです 笑

このパーツの場合は、下から見るとパーツ間の余裕もあるし、問題ないと思います。

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ということで、別のモビルスーツの、膝関節パターンもみておきます。

これもまた足のパーツではよくあるパターンです。

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このパーツについては、下図の丸の部分で、白いパーツと黒いパーツが少し干渉しますね。

動きのあるパーツだから、おそらく水性塗料だと、差し込んだ時に塗装が剥げるだろうな…
とか、なんとかうまくはめ込んでも、関節曲げたら間違いなく剥げるな…とか想像できと思います。

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てことで、この部分には少し加工が必要となります。

ダボとダボ穴についての説明はコチラをご覧ください。

どこを削るかを決める

クリアランスを確認したら、次は、

・どの部分を削るのか
・どの部分を残すのか
・どこから削るのか


を明確にすることが大事です。

多くの場合、ダボかダボ穴のどちらかを加工することになると思います。

ただ、これを間違えるとえらいことになりますから、注意が必要です。

でもって、上記の膝関節のタイプは、塗装のことを考慮した加工も必要でした。

じゃあ早速。まずは胴体のパターンからです。

これについては、ダボをつけたままでははまらないから、最初にダボを切り取ることになります。

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ただ、このパーツについては、ハメた後にパーツが止まるところ、つまりパーツを差し込んだ時にパーツをホールドする部分がないので、ここはプラ板を貼り付けて確保しておく必要があります。

パーツをホールド(固定)する部分がないと、奥まで入り過ぎて、こんな感じになっちゃう。

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なので、プラバンを貼り付けてパーツを固定できる部分をつくっておきます。

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すると下のパーツはストッパーの部分で止まってくれるので、このようになります。

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続いては、膝関節部分の差し込みパターン

こいつは上から差し込みたいので、下図のように加工します。

黒いパーツのダボはそのままにして、白いパーツのダボ穴を加工する感じです。

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大事な点は、このタイプでも差し込んだパーツをホールドする部分をしっかり確保すること。

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矢印の部分は切除しちゃダメなところです。

で削るとこんな感じ。

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その次に、ハメた時に塗装が剥げそうな部分は、少し削り込んで薄くしておくことも忘れずに処理していきます。

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後ハメして再確認

まだまだ。ここからが大事なところです。

あたりまえですけど、ほんとにうまくはまるかどうかを確認してみないといけません。

あっ!

膝関節パーツ、右の方は加工してなかった!!

こっちも薄く削ってやらないとハメた時に加工が剥げるじゃんね!!

みたいなことがよくあります。

この辺りも手を抜かずにちゃんとやります。

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めんどくさいけど。
めんどくさいけども。

でも結局こーゆーとこなんだろうなと思います。

最後まで手を抜かずに細心の注意をはらって作れば、だいたいは良いものができます!

ちゃんと最後までしっかりと確認していきましょう。

第2回まとめ( 差し込みタイプのコツ )

差し込みタイプの多くは、差し込んだ後固定することが多いので、パーツの稼働範囲のクリアランスに注意することは少ないけど、次の点に注意したいところです。

(1) 差し込んだパーツをホールドするポイントの確保
これがないと奥の方までパーツが潜っちゃうときがあるし、セメントで固定できなくなるよ。

(2) 塗装が剥げそうな干渉点の解消

無塗装派は忘れていいけど、塗装派にとっては重要。干渉が生じているパーツは全て見つけて削り込もう。

今回使用したガンプラとツールです。