GUNDAM_ARTIFACT 013_キュベレイ製作の第2回です。
ちっちゃいのに、むちゃくちゃかっこいい「ガンダムアーティファクト」シリーズ。第3弾のラインナップも強烈にカッコいいですねぇ。
その中でも今回製作しているキュベレイは造詣がダンチです。なんといっても過去最高のパーツ数(81個)なので、ディテールがキレキレです。
組み立てるだけでも絵になりますが、なんだかそれだけじゃもったいないです。第2回のこの記事では、ディテールアップからサフ塗装までを解説します。
良かったら、第1回のコチラからご覧下さい。
キュベレイのディテールアップ
ホントにあんまり手を入れるところがないキットではあるのですが、入れようと思えばいろいろと出てきます。
まずは顔ですね。キュベレイといえばツインアイですが、このキットでは再現されていません。
ファンネルコンテナのバーニアもそっけない感じですし、造詣がキュベレイダムド風なので、手首から先をもう気持ち延長したい気がします。
ツインアイの加工
とにかく顔がちっさ過ぎて手を入れるかどうが迷うところです。下手すると修復不能なんてことにもなりかねないサイズなので、、、
ツインアイのみえる部分が0.3ミリ幅くらいしかないので、Hアイズやシールではちょっと厳しいところです。
今回は、スミ入れし易いようにモールドを軽く彫り直し、その上から球ぐりを使って半球状のモールドを作っていきます。
まずはこちらが「球ぐり」です。ミルタガネですね。

0.1ミリサイズのミルから0.1ミリ刻みで20種類以上のサイズのミルをつくることができます。1セットくらいは持っておいて損はないツールです。
装甲のリベットなどを作る時に使いますかね。これが加工前のヘッドパーツです。

指のサイズから、いかにこのヘッドパーツが小さいのかが分かるかと思います。
後でスミ入をする時にエナメル塗料が入り込み易くするため、まずは目の周辺をタガネで縁取りするように軽く彫っていきます。
それが終わったら、0.3ミリの球ぐりで「目」を作ります。

押し付けてぐりぐりするだけですが、ミルタガネは間違っても回転させてはいけません。軸を回転させるとほとんど失敗します。
押し付けるだけでちゃんと半球状のモールドができます。
(この時点では後ほど起きる惨状を予見できていませんでした 泣)
手首の加工(軸打ち)
手首を0.5ミリほど延長します。今の状態だと前腕部の装甲に手首が少しもぐりこんだように見えます。

あと0.5ミリほど延長して、キュベレイダムドやアンベリールのような感じにしたいところです。
掌自体を大きくすることは難しそうなので、今回は手首の延長のみです。といっても作業は簡単。今回は手首パーツに1.0ミリの真鍮線を通すのみ。
手首側のパーツをドリルで開口し、真鍮線を挿入します。

その際に、もともとあるダボは切除します。
真鍮線は、瞬間接着剤で固定しますが、ドムトローペンで説明したように、開口部の方に塗るタイプの硬化促進剤を塗っておくのがコツです。
真鍮線側に塗ると、挿入時に穴の縁で瞬着がぬぐわれてしまい、接着力が落ちてしまうので。
後は適当な長さで真鍮線をカットするだけです。

ファンネルコンテナ
さて、次はファンネルコンテナです。あまり手を入れる部分はないなと思ったこのキットの中で、ちょっと淡白かなと思ったのがここです。

ここはディテールアップパーツでもう少し情報量を上げていきます。今回使用するパーツは、コトブキヤのディテールアップパーツと金属パーツです。

金属パーツは「ぷらもっち」さんだったかもしれません。スピンモールドでパーツの収まりを良くしてから貼り付けます。
これらのディテールアップパーツは、塗装が終了した後に瞬間接着剤で固定します。


ディテールアップパーツを装着するだけですから簡単ですね。
その他のディテールアップ
ここまでやったら、もう少し手を入れたくなります。スペースのある所に、0.3ミリ厚のプラバンで凸モールドを追加していきます。
それから、スピンモールドやミニドリルで凹みモールドを彫っていきます。あんまりやり過ぎないことが重要ですね。
このあたりはサフを吹いた後に手を入れ直したので、サフが残っています。

円形のモールドは、スピンモールドで彫っています。綺麗な正円のモールドが簡単に彫れるのでとても重宝しています。
スピンモールドの使い方も載せておきます。いずれもゴッドハンドさんから発売されています。どっちかは持っておきたいツールです。
洗浄と1回目のサフ
では、サフの前に洗浄しておきます。得意の超音波洗浄機です。安物ですが、効果は抜群です。

で、1回目のサフです。いつもの通り、使用するのはクレオスの水性サフです。

サフは、パーツ毎に吹かず、部位を組んだ状態で吹きます。すると、後で塗装しなくてもよいところがよく分かります。
仮組した状態です。サフを吹くと一見よく見えるんです。だめなところが。
※先述のように、今回はサフ後に加工した部分があるので(ディテールのプラバン貼りとか。)一部ディテールが入っていない箇所があります。


まとめ(仮組)
手を入れたのはほんのちょっとだけど、随分と印象が変わった気がします。
パチ組の段階では、「すでに完成形か、、、」と思ったのですが、細かく見てみるといろいろと気になるところがありました。
特にパーティングライン消しには結構時間を取られました。胸部ノズル、ファンネルコンテナ、バインダーなどなどよーくみるとかなりあります。
洗浄してサフを吹きましたが、なにやらいろいろと粗も見えてきました。このサイズの傷消しがちゃんとできるか心配です。
次回は頑張って、塗装、デカール貼りまで持って行きます!
第3回ではアクリル塗料を使った塗装を行っています。見違えます!