この記事では、オルファのデザインナイフ「アートナイフプロ」の本当の使い方について紹介します。
デザインナイフは、ガンプラ製作には欠かせない工具の一つですが、単に「切る」だけではない一味違う効果的な使い方について紹介します。
ガンプラ製作がもっと楽しくなる使い方です。
ワタシの愛用ナイフ
デザインナイフは、ガンプラ製作には欠かせない工具の一つですね。
切ったり削ったり、まあいろいろと使い方はあって、人それぞれだと思います。
私もお気に入りの使い方があって、こりゃ便利なんで紹介したいというのがあります。
因みに、私の愛用のデザインナイフは、オルファのアートナイフプロです。
ガンプラを再開した当時、工具は黒色で揃えたかったんで、タミヤのモデラーズナイフproが欲しかったんですけど…
当時は、ちょっと手が出せなくて、コスパの良いオルファさんを購入した記憶があります。
ちょっと妥協した感じですが、でも今ではすっかりご愛用です。
道具って、使いなじんで古くなってくると愛着湧きますよね。
「切る」以外の効果的な4つの使い方
ここで紹介する使い方は、デザインナイフのメーカーを選びません。
正直、なじんでくれば、なんでもいいと思います。
100均のデザインナイフだって実践できるので、面白そうだったら、是非実践してみて下さいな。
オルファの替刃だけでやれますよ。
平刃でC面出し
ガンプラを製作していくとこだわりたくなってくるのが、「エッジ出し」ですね。
ヒケ処理をして、角がしっかり出たパーツはしびれます。くう~っ!
プロのモデラ―さんの作品を見ていると、そういうことなんだなと分かります。
パーツ1つ1つで比較すると分かり辛いかもですけど、全てのパーツのエッジがくっきり出ている作品は、はっきりと違いが分かります。
実に美しい。
エッジ出しにはいろいろな工具がつかわれます。
私自身、ヤスリや「精密多機能面取りツール ラギア」などを使い分けています。
これらについてはこの辺を参考にして下さい。
そんな中もっとも多用しているのが、「オルファ(OLFA) アートナイフプロ替刃(平刃) 10枚入 XB157H」です。
実はここで示すちょっと変わった使い方以外にも、プラ板を小さく切っていく時やパテを削るときなど、私は直線刃よりもこの平刃を使うことが多いです。
さすがに、広い面をこの平刃で処理するのは難しいけど、特にC面のエッジだしについては、この平刃の使い勝手が実にいい感じです。
個人的に。
C面を出すためには、やすりや直刃よりも使い易いと思います。
C面に対して、刃を水平にあてながら、面に均等に力がかかるようにして引くのがコツです。
ヤスリをかけるよりも、切削部分の視認性が良いので、きれいな面が出し易い気がします。
段落ちモールド用ツールを自作
ダンモが欲しい…。
けれど高いので、買えぬ…
そんなあなたにお勧めの、平刃を加工した段落ちモールドツールの自作!
平刃に、瞬間接着剤でプラバン貼るだけのお手軽ツールです。
実物がこれ。ワタシも愛用しています。
オルファの平刃に、プラ板を瞬間接着剤で貼り付けました!!
このプラ板の幅で段落ちモールドの幅も決まってきますから、ここだけは注意ですけど、どうですかこの出来!それっぽいでしょ?
えー… ほんとにできるの?
というあなた!
こんな感じです。
誰かがある日「ダンモあげるよ」と言ってくれたら、ダンモ使いますけど。
多分そんな日は来ない!
自作ダンモでも今のところ全然問題ないですね。
(つ、強がりじゃないもん。)
曲線刃でパーティングライン消し
これが曲線刃です。
オルファ(OLFA) アートナイフプロ替刃(曲線刃) 3枚入 XB157K!!
なんか武器になりそうな感じがいいですね。
一般的な用途としては、
①マスキングテープを曲線にカット
②プラバンをこの丸みを帯びた刃で押し切るようにカット
③パテを切削
などがあるのではないかと思います。
私の場合も、確かに、肉抜き穴をポリパテで埋めた時などは、直線刃よりもこの曲線刃をつけたデザインナイフを使うことが多いです。
曲線刃は、刃の長さが、直線刃よりもながいので、引いてきることができます。
パテなどは、押して切るとどうしても刃が深く入ってしまうので、日本刀のようなイメージで引いてきることができる曲線刃は切削に向いているように思います。
さて、これが独特なのかはちょっと分かりませんが、この曲線刃、私はパーティングライン消しの時に多用しています。
直線刃の場合は、面で削る感覚ですが、曲線刃の場合は、点で削る感覚です。
ピンポイントでパーティングラインだけを狙うことが出来るので、パーティングライン以外のところに傷をつけることがありません。
直線刃だと、余計なところに傷がつくことが多いので、私は曲線刃しか使わないですが、どうなんなんでしょう。みんなそうかも。
もちろん、削った後には、やすりでの仕上げが必要です。
直線刃でスジボリ
さて。
デザインナイフでスジボリて…。
当たり前じゃんと。
みんなやってるよと。
でも、実際のところ、デザインナイフで綺麗にスジボリするのって相当難しいと思います。
ガイドテープに沿って、刃を入れて、墨入れれば、確かにそれなりには見えますけども…。
みえますけども。
本当に満足できますかね…
やっぱ、スジボリ堂のBMCタガネでしょってことになりませんか。
BMCタガネは高いから、とりあえずまあケガキ針から買っとくかってことになってませんかね…
私だけ?!
スキルの低さをツールでカバーしようとした愚か者は…
タミヤのPカッターに始まり、ハセガワのケガキ針、クレオスのラインチゼル、スジボリ堂のBMCタガネ… 一通りさまよってきた私が敢えて言いましょう。
「デザインナイフが使えぬ者は、何使っても綺麗なスジボリはできんっ。」
はず。
これが私の持論です。
私は、デザインナイフ以外のツールも使います。
確かに使ってますが、デザインナイフがうまく使いこなせるようになると、不思議と他のツールもうまく使えるようになる。
気がします…。
さて、デザインナイフを使ったスジボリですが、私は、こちらの直線刃を使っています。
オルファ(OLFA) アートナイフプロ替刃 直線刃 20枚 XB157T20!!
一般的な直線刃よりも、先のとがり感がいいんです。
また、直線刃を使いますが、刃面を使いません。
刃面を使って、あたりをつけることはたまにありますが、刃面でスジボルと切り口の両端がV字に盛り上がり過ぎて、後でやすりをかけても綺麗にならないんですね。
それに、切れ味が良すぎて、ガイドテープに食い込んだりし易いですから。
ですから、私は刃面ではなく、刃の裏をつかってケガキ針のように使います。
なんなら、刃先の欠けた直線刃を使うともっといいですね。
下の画像は、古くなった刃先を、鋼線用ニッパーを使って、意図的に加工したものですが。
スジボリの道具は、やはり進化を続けていると思います。
デザインナイフよりもやっぱりラインチゼルやBMCタガネの方が、仕上がりが美しいというのも否定はしません。
実際、私も使ってますしね。
ただ、やはりデザインナイフで、ゆっくりと均一に掘るという基礎が必要かと思います。
まとめ
デザインナイフ一本でガンプラに挑む…。
なんかカッコイイでしょ。
ガンプラやってくとどんどん新しいツールを買いたくなるけど、
(実際そうだが、なにか?)
基本を押さえるという意味で、デザインナイフの使い方を開発してもいいんじゃないかと思います。
ではこの記事のまとめです。
- 平刃でC面出し ⇒ 削り過ぎ注意!
- 平刃を加工して段落ちモールド用ツールを自作 ⇒ できるよ。自分を信じて!
- 曲線刃でパーティングライン消し ⇒ やすりでの仕上げをお忘れなく!
- 直線刃の裏でスジボリ ⇒ 基本をマスターするつもりで!