今回はプラモデル塗装時の5つのマスキングの鉄則について説明します。
ガンプラを塗装する時にやりますよね「マスキング」。
いろいろなテクニックがありますが、今回はマスキングの代表的な3つの失敗例とその失敗から学んだ5つのマスキングの鉄則について説明します。。
マスキングがうまくいかない時って、やっぱり基本が疎かになっているんじゃないかと思います。なので、まずはマスキングの基本中の基本をやっていきます。
マスキングでやらかす代表的な3つの失敗例
ワタシも、これまでマスキングではいろいろと失敗をしてきました。しかし、マスキングというのは何度やっても完ぺきにやるのは難しい…。
まあ失敗するでしょうね、今後も。これを読んでる皆さんは、ワタシの屍を乗り越えてどんどんうまくなっちゃってください…
まずは、マスキング塗装でやる代表的な失敗例を3つ紹介します。
1.けば立ちが目立って汚い
マスキングテープの境界線が汚い。というのは本当によくある失敗です。
折角マスキングをして色分け塗装しているのに、色の境界が汚いのは痛恨…。
こんな失敗は、あることを徹底するだけで無くせるミスですね。どうすればよいかは後ほど図を使って説明します。
マスキングあるあるの最たるものです。
2.はみ出し・にじみ
これも実に多い。マスキングテープを剥がした後にがっかり。なんてことはよくあるパターンです…
しっかりとマスキングしたつもりでも、隙間ってできてるんですよね。
塗料は小さな隙間から入り込みます。特に変形パーツや小さいパーツに多いヤツです。
ほんのわずかなにじみやはみ出しなら、リカバリーもしがいがありますが、こんな状態になるとやる気も失せますよね…
3.塗装がはがれる
ワタシは水性塗料を使っているので、気を抜くとこれもホントに多い。特にメタリック系は塗装が剥がれることが多いような気がします。
絶対守るべきマスキングの5つの鉄則
意外と徹底できているようで、出来ていないのがマスキングの基本です。正直、めんどくさいもんね。。
しかし、先に紹介した3つの代表的な失敗をしないようにするために、次の5つの基本が大切です。
1.マスキングテープの両端は捨てる
マスキングテープは、テープの両端をデザインナイフで切り落として使いましょう。
ケチったり、めんどくさがったりしてはイケマセン。マスキングテープの保管状態にもよりますが… なぜなら、、、
気づいていますか?マスキングテープの両端には糸くずがついていたり、毛羽立ちが生じていますよ!
それから、デザインナイフも切れ味の良いものを使いましょう。マスキングの前には、ちゃんと刃を替えて切るというのが大事です。
2.マステを貼ったらしっかり押える
マスキングテープを貼ったらしっかり押さえましょう。
普通のセロハンテープなどに比べるとマステの接着力は弱いので、剥がれやすいのです。塗料が隙間から入るとにじみますので、入念に押さえることが大切です。
マステは基本紙テープなので、押さえると伸びてその形状にフィットします。特に色と色の境界線にあたる部分は念入りに押さておくと良いです。
3.マステの粘着力を落とす
粘着力が弱いと言っても、塗料が剥がれてしまうことがあります。特にワタシのように水性塗料を使う場合は塗料の食いつきが弱いので要注意です。
なので、そうした場合は、予めマスキングテープの粘着力を落としてから使用しています。
粘着力の落とし方は簡単です。ワタシはガンプラの箱の表面にペタペタと貼っては剥がしています。
間違っても、衣類や表面加工のない紙類ではやらない方が良いと思います。ごみが付きますからね。
「めんどくせっ」などと言いながら、ジャージのパンツでこれをやると失敗は必至です(笑)
最近では、もとから粘着力を弱めたマスキングテープも発売されています。
なんて便利な…。めんどくさがらずに、この辺をちゃんと使い分けるのが大切ですね。
4.マステは塗装面が乾いてから貼る
まだ乾ききっていない塗料にマスキングテープをはってしまうのもNGです。
早く先の工程に進みたくて、焦ってしまうのは、ガンプラあるあるかと思いますが。マスキングは塗装面をしっかり乾かしてからです。
乾燥が甘い状態でマスキングテープを貼ると、塗装面に跡がついてしまいます。
塗装の乾燥ブースについてはまたとこかで記事化したいのですが、食器乾燥機なら何でも良いというわけではありません。
乾燥温度が90度とか高いヤツは厳禁だという記事を見つけました。そりゃそうだ。パーツがふにゃります。あれはホントに痛恨ですから、温度の低い温風が流れるものがおすすめです。
5.剥がすタイミングを見極める
ワタシは、塗装面が7~8割程度乾燥した時点でマステを剥がしてます。
完全に乾燥させてから剥がすよりも半乾き程度の方が塗り分けラインがキレイになります。
完全に乾燥してからマステを剥がすと微妙に塗料が欠けたりする場合があります。
水性塗料などは、半乾きから完全乾燥までの間にも少しづつ塗料がなじんでいくので、半乾きでマステを剥がすことで色の境界線の毛羽立ちも徐々に収まってくるというものです。
前半まとめ
当たり前っちゃ当り前ですが、ここで紹介した基本は鉄則です。しっかり押さえておくのが大切です。
以上、マスキングの鉄則編でした。
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この後、小技編と応用編とつづきます。ワンランク上のマスキング手法について説明します。