スピンモールドの性能をちゃんと活かしきれていますか?
この記事では、ガンプラを改造する際のスピンモールド(Godhand)の効果的な使い方を3つに絞って解説します。
この技をマスターすればワンランク上のガンプラ改造とディテールアップが実現できます。
スピンモールドはレビュー記事があふれているツールですから、仕様とか細かい情報はそっち見て下さいね。
スピンモールドは、正直ちょっとお高いので、単純に穴を開けるだけではもったいないです。だったら、スピンブレードで十分なんで。
ひと手間加えて効果的な丸モールドを自作しましょう。
スピンモールドの効果的な使い方3選
スピンモールドが、スピンブレードよりもきれいに丸モールドを彫れる理由は、記事の終わりの方で説明します。
スピンモールドは、スピンブレードよりも正確な円形のモールドが彫れるので、モールドを彫るだけでは、少しもったいない気がします。
正確な円形モールドが彫れるという特性を活かして、いろいろなタイプのディテールをつくっていきたいところです。
1:面取りビットと組み合わせて使う!
スピンモールドは、穴を彫った後、その縁の処理が重要です。
少しボソボソになったフチを綺麗に処理し、尚且つ、そのに別パーツを埋め込むことで、より情報量の多いディテールアップが可能になります。
円の縁のボソボソを面取りビットで綺麗に処理し、穴の縁に斜めの面を形成します。
下図は、穴の縁を面取りビットで綺麗に処理した場合と、そうでない場合の比較です。面取りビットで処理すると明らかに美しくなります。
面取りビットで処理をしておけば、それだけでもきれいなモールドです。
しかし、更にここにディテールアップパーツをはめ込むことでより情報量の多い効果的なディテールとなります。
面取りビット、そしてディテールアップパーツとの組み合わせで情報量が増し増しとなりました。
面取りビットで処理していない左側は、モールドの縁がちょっと汚いですよね。
2:スピンブレードと組み合わせて使う!
スピンブレードには、センターガイドがあるおかげで、限りなく正円に近い丸モールドをつくることができます。
しかし、そのおかげで、中心にセンターガイドの穴が残ってしまします。なんかこれ、意外と目立つんですよね、、
ということで、この中心の穴を消しながら、もう1ランク上のモールドに加工しちゃいます。
といってもやることは簡単。
スピンブレードを使って、穴の直径部に縦線を彫るだけ。これでなんとマイナスモールドになるんですね。簡単お手軽な自作モールドの極みですよこれは。
左は敢えて貫通させました。
左側のみ、得意の面取りビットでフチを処理しています。右側は、穴が浅いので、面取りビットが使えません。
左側には0.3ミリのプラバンを挟みます。右側も、中心部をスピンブレードでマイナス状にスジボリを入れます。
すると楽チンマイナスモールドの完成です。
3.階層構造にして使う!
センターガイドのおかげで、中心をブラさずに丸モールドが彫れるのがスピンモールドの最大の利点です。これを活かして、階層構造のモールドを作りましょう。
よくスピンモールドのレビュー記事で作られているヤツですね。簡単にできます。
そして、こんなパターンも可能です。
こうゆうのを、バーニアの内部構造に応用して、ディテールアップパーツを組み込むと情報量が増し増しになるわけですね。超簡単です。
やり過ぎると貫通するので、要注意です。
ね。簡単でしょ。
スピンモールドの仕様
そもそもこの「スピンモールド」、スピンブレードとなんかちがうの?的なツールです。
形状も良く似ているし、そもそも穴を開けるツールっていろいろありますからね。結局これじゃなくてもいいじゃんみたいな。
確かにその通り。
ワタシもスピンモールドを買うまでは、ずっとスピンブレードで丸モールド作ってきましたから、スピンモールドなんでいらないと思っていました。
しかし、実際問題、スピンモールドでないとうまく作れない!ってゆうモールドもあるわけです。
因みに、以前紹介した「丸モールド」の作り方も参照くださいね。
取り敢えず、これが実物です。
・彫径×5種・1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm(各1本)
・軸の太さ:3mm
・素材:特殊刃物鋼
・ケース:PP
・製造国:日本
ん?
これスピンブレードと一緒じゃね??とおもったあなた。両者の決定的な違いは、センターガイドの有無なんです。
センターガイドとは
このセンターガイドの有る無しが、「スピンモールド」と「スピンブレード」の違いです。
スピンモールドは、このセンターガイドのおかげで、中心がずれることなく限りなく正円に近い丸モールドが彫れるのです。
彫ってみると一目瞭然です。
たしかに、スピンブレードでもきれいな丸モールドは作れます。やり方次第で。
しかし、径が大きくなると、スピンブレードでは下図のようにどうしても正円が保ち辛くなってしまいます。
因みに下図は、直径3ミリの円です。
その点、やはりスピンモールドはちょっと違います。ほぼぶれません。
なのでたぶん誰がやっても綺麗に円が彫れます。
でも、スピンブレードだって使い方次第でちゃんと彫れますからね。コツがいるってだけで。
因みに、スピンブレードの使い方はコチラを。
まとめ
スピンモールドは、ちょっとお値段が張りますが、優れものツールです。工夫次第でもっと自作モールドの世界が広げられるんじゃないかと思います。
ということで、スピンモールドの効果的な使い方3選です!