全8回にわたってお伝えしている「HGUC YMS-15ギャンREVIVE版」製作の第2回です。
第1回はコチラです。
第2回の今回は、塗装前の基本工作についての実践です。
軸打ち、後ハメ加工、ディテールの彫り直しなどちょっと面倒なのでやらなくてもいいけど、ちゃんと処理しておくと見栄えがほんのちょっとだけよくなるという精神修行のような第2回です。
第1回の合わせ目消しやエッジ出しに始まり、スジボリやディテールアップなど、パチ組から一歩進んだガンプラ製作の手法について実践していきます。
自分だけが知っている孤独な基本処理2
やらなくても誰も何も言わないし。
かといって、きちんとやっても誰も褒めてはくれないかもしれません。
そんな作業です。
でも、自分だけが知っています。
「ここまででしっかり準備したよ!」っていうことを。
地味で孤独な作業ですが、しっかりやっておきましょう。
関節の軸打ち
あまりやらないか、折れてからやるパターンが多いと思いますが。
ワタシはこれを先にやるのです。
股関節なんかは脱着の時にしょっちゅう折っちまいます。
この機体の場合は、足首とかに折れそうなとこあります。
ピンバイスで穴を開けて、1ミリの真鍮線を入れていきましょう。
接着には瞬間接着剤を使用します。
足首の関節
足首の場合は、いきなりピンバイスで穴を開けるのはパーツの構造上よくないですね。
なので、まずは肉抜きをパテで埋めるところからです。
瞬間接着パテはこっちでもレビューしてます。
ワタシは超せっかちなのでコイツ(硬化促進スプレー)が手放せません。
巣穴が出来たところで気づくわけです…
なんで白いの使った?と…
黒い瞬間接着剤あるじゃん!!
こっち使わないと!
それから。
さっき、白いのに硬化促進スプレーを使ったら、中の硬化に時間がかかったので。
今度は、タミヤの先塗りタイプのヤツ(硬化促進剤)に変更。
こいつも良く使うんですよ。
黒い瞬間接着剤だけでもできますけど。
少々硬化時間がかかるのと、切削し辛いのと、もったいないので。
ベビーパウダーで嵩増しする訳です。
ベビーパウダーでも普通にできますね。ほとんど問題ないです。。
練りが甘いと写真のように白いブツブツが見えることもあります。
で、その後、ドリルで穴あけして、1ミリの真鍮線を突っ込みます。
後は鋼線用ニッパーで、カットして終了です。
サーベルの柄
あとは細かいところですが、サーベルの柄ですかね。
手のパーツを分解しないとハメられないので、束の部分をいったん切り離します。
手のパーツの方は接着してしまいます。
柄に軸打ちをすることで、手のパーツにサーベルを後ハメできます。
このパーツは接着せず、脱着可能にしたいので、少し太めの1.5mmの真鍮線を使用。
真鍮線の太さに比べて、柄の直径はわりとぎりぎりの直径なので要注意。
割らないように気をつけて穴あけします。
片側の真鍮線だけ瞬間接着剤で固定すれば、着脱が可能になります!
こんなのやらない人が多いかもですね。
めんどくさいしね。
あと、真鍮線をプラ用のニッパーで切断してはイケマセン。
絶対ダメです!!
ちゃんと鋼線用のニッパーを使いましょう。
後ハメ加工
塗装を綺麗に行うために、後ハメ加工もしっかり行っておきたいところです。
この機体の場合は頭部と両腕のパーツに後ハメ加工が必要ですね。
頭部の後ハメ
頭部の下半分は前後で分割となっており合わせ目が出ます。
パーツを組んだまま合わせ目を処理するとどうなるか。
モノアイ部分の黒いパーツが挟み込まれたままになり塗装が面倒です。
めちゃくちゃ面倒です。
ですのでこの黒いパーツを後ハメできるようにします。
これは一番オーソドックスな差し込みタイプの後ハメ加工ですね。
とても簡単で効果的な後ハメ加工でした。
腕の後ハメ
前腕部も後ハメが必要ですね。
手首周りと前腕が一体化されています。
しかし、手首周りについては合わせ目消しが必要になるんです。
だから、どうしても後ハメ加工を施しておきたいところです。
これは例の分割タイプの後ハメパターンですね。
分割タイプはいきなりやると失敗するので、こちらの記事を読んでもらった方が良いと思います…
まずは分解して、
黒いパーツを分割(ちゃんといいところで分割して)します。
この時「パチッ」とはめ直すことができるというのが重要です。
スコスコでは後ハメにした意味がなくなってしまうので。
説明が難しいのでやっぱりこちらを見ておいて下さいね。
あとこのパーツは、黒いパーツを分割するだけでは駄目ですね。
紫のパーツに干渉しているので、下記の部分も削ってやる必要があります。
すると、いい感じでハマります。
手首部分の合わせ目もきれいに処理できました。
段落ちモールドとディテールの彫り直し
どうしても後ハメできない!とかめんどくさい!場合は段落ちモールドで対応します。
段落ちモールドで合わせ目を目立たせなくするわけですね。
この機体は、特に太ももはこれを後ハメするのはちょっとむつかしい。
なので、段落ちモールドにしちゃいます。
ふつうのスジボリは正直バイス使うことがあまりないのです。
でも、段落ちの時は使ってます。
こいつも一台あると便利です。
すると、まあこんな感じになりました。
胸のパーツも段落ちに。
段落ちモールド用のダンモは自作もできます。
自作したい方はこちらを参照くださいな。
割と使えます。
孤独の第2回 まとめ
さて今回も地味な基本処理でした…
誰も見てないトコロでしょうけど。
ちゃんと基礎処理を行うのがこだわりに通じますよね。
①関節の軸打ち
折れそうなところはやっておきましょう。
②後ハメ加工
塗装を効率的且つ美しくするためには必須です!
③ディテールの彫り直し
サフを吹いてから塗装するのでやはりちゃんとしておいた方が良いと思います。
次回は、「興奮の第3回」ディテールアップ「スジボリ編」です。