この記事では、クレオスから発売されている4種類のスチロール系セメントの特徴を徹底比較して紹介します。
お値段がお値打ちのクレオスのセメントは、ガンプラ製作には欠かせません。
しかし、いくつか種類がありますので、その特徴を把握して使い分けるとガンプラ製作がより効率的になります。
クレオスの4種類のセメントを徹底比較
GSIクレオスのスチロール樹脂用セメントは全部で5種類が発売されていますが、Mr.セメントとMr.セメントDXは中身が同じもののようなので、ここでは4種類をレビューします。
一番オーソドックスな Mr.セメント
容量:25ml 価格:150円/165円(税込)
Mr.セメントは、もっともスタンダードなタイプですね。とりあえずこれがあればガンプラは作れるっていう一本です。
アクリル樹脂を配合しており、4本の中では最も粘度が高くなっています。ワタシは、しっかり合わせ目消しをしたいなという場合にこれを使っています。
接着剤が乾くと含有の樹脂が塗布面に残りますので、合わせ目の隙間が目立つ場合とか、がっちり強度が欲しい箇所への使用が良いと思います。
流し込みタイプのセメントをどれにするかは別として、この通常タイプのMr.セメントは必ず1本は持っておいた方が良いと思います。絶対使いますから。
【良いところと・気になるところ】
流し込みタイプの最初の一本ならこれが買い! Mr.セメントS
容量:40ml 価格:250円/275円(税込)
流し込みタイプのスチロール系セメントならこれが買いかと思います。
Mr.セメントSは、上述のMr.セメントにくらべると粘度が低くなって、さらさらした液状タイプになっています。こちらには樹脂が入っていないからですね。
流し込みタイプなので、合わせたパーツ同士の隙間に毛細管現象を利用して流し込むことで、パーツ同士を強力に接着します。
Mr.セメントと比べると乾燥速度は速いのですが、乾燥前であればセメント塗布後に微調整をすることができます。
キャップの裏の刷毛は、Mr.セメントよりも細く面相筆になっています。
ただ、後述のMr.セメントSPが発売されて、若干立ち位置がむつかしいセメントになっています。
ワタシはなんだかんだ言って一番これを使っていますけど。乾燥時間がちょうどいいんです。
全種類持っているのが一番だとは思いますが、Mr.セメントSかMr.セメントSPかどっちかしか買わないんだったら、ワタシはMr.セメントSを買います。
【良いところと・気になるところ】
乾燥速度が爆速で超効率的!! Mr.セメントSP
容量:40ml 価格:300円/330円(税込)
Mr.セメントSPは、Mr.セメントSと同様に、低粘度の流し込みタイプの接着剤です。サラサラの液状タイプですね。
Mr.セメントSよりも更に乾燥速度が速くなり、接着後の強度も高くなっています。
パーツの接地面積がわずかで、これまではちょっと接着し辛い部分に絶大な効果を発揮します。
ただ、とにかく乾燥が激速なので、セメントを塗布した後の微調整は難しいと思います。
その意味で、乾燥速度の遅いMr.セメントSとの併用が望ましいと思います。こちらもキャップの裏には塗布に便利な面相筆タイプの刷毛がついています。
瞬間接着剤とまではいきませんが、それくらい早いので、使うケースというのは結構あります。
【良いところと・気になるところ】
塗装派の流し込みタイプの決定版! Mr.セメントSPB
容量:40ml 価格:320円/352円(税込)
Mr.セメントSPBは、Mr.セメントSP(スーパーパワー)のブラックバージョンです。
Mr.セメントSPのいいところを全部取り込んで、尚且つ、塗った部分の視認性がめちゃくちゃ良いということで、塗装派にとっては決定版の流し込み対応セメントでしょうね。
因みにこの黒色は、顔料系塗料らしく、上塗りした塗面への染み出しはありません。
ただ、当たり前ですが、接着面に黒い色が残りますので、未塗装で見栄えのする、たとえばRG系などには使わないほうがいいですね。
気を抜くと爪の隙間にも入り込んでくるヤツです。基本的に塗装を前提とした接着剤です。
【良いところと・気になるところ】
まとめ
良さが伝わっているでしょうか?ワタシ自分で書いてて、意外とちゃんと使い分けしている自分に驚いています。
ではこの記事のまとめです。
① Mr.セメント ⇒ 一番オーソドックス
② Mr.セメントS ⇒ 流し込みタイプの最初の一本ならこれが買い!
③ Mr.セメントSP ⇒ 乾燥速度が爆速で超効率的!!
④ Mr.セメントSPB ⇒ 塗装派の流し込みタイプの決定版!!!
接着剤は奥が深いですね。