この記事では、白化したパーツを修復する3つのテクニックについて解説します。
どんなに気をつけていても起こってしまう白化現象。うっとうしいですよね…でも、白化してもあきらめてはいけません。
ここで説明するテクニックを使えば修復できる可能性があります。
白化パーツの修復テクニック3選
ガンプラを一体組み上げていくのに、「白化」をゼロに抑えるのはかなり難しい。慎重にやってるつもりでも、どうしても出ちゃうんですよ。あれ。。しかも削っても削っても白いのが取れない、、、
しつこい!!
まずは、それらをうまく修復する方法を3つ紹介します。
圧をかける
前の記事でもお伝えしましたが、白化は素材の密度が変化することが原因です。
パーツに圧をかけと、圧がかかる部分を中心にパーツの密度が一様でなくなります。このとき、密度が低い部分が白く見える現象が白化です。
ですから、この部分の密度を上げてやればいいんですね。ということで、白化した部分を硬いものでこすりましょう。
意外と爪でこするのが原始的ですが効果的です。「なんじゃそら。」と思うかもしれませんが、こするとほんとに戻ります。少しですけどね。
この状態の白化なら、
爪でこするとこうなります。ね。
セメントを塗る
次はセメントを使う方法です。
白化したところにセメントを塗ってみると更にほんの少し白化がおさまります。程度にもよりますが、ほとんど消えちゃうこともあるんです!
これの理屈は、セメントを流し込むことで、スカスカになっていた部分の組織が溶けて密度が上がるからです。
先ほど爪で擦ったパーツに、ちょんちょんとスチロール系のセメントを塗るとこうなります。
画像を比較すると(下の図参照)、
切り落とした状態
↓
爪でこっすた状態
↓
流し込みセメントを塗った状態(今ココ) ちょっとずつ良くなってますよね。
因みにもう一つサンプルを掲載します。こちらにもセメント塗ってみました。この状態が、
こうなりました。
完全には綺麗にならないけど、きになる白さはなくなりました。
因みに、使用するセメントは、組織になじみやすい「速乾流し込みタイプ」を使用するのがベターです。ワタシ的には、次の2つをよく使っています。
800番で軽くヤスリ掛け
いやいや。
そうじゃないと。
そもそもやすりたくないんだ!という方も多いと思います。それに、そもそも800番でいきなりヤスリがけはないでしょと。言われるかもしれません。
セオリーとして、400→600→800→1000→1200→コンパウンド!なんて記事も見ます。しかし…やれますかね?ほんとにゲート処理にそこまでできますか?
ワタシにはそこまではできません… だってワタシはめんどくさがり…なのでいきなり800番で軽くコスっときます。
軽くデザインナイフで整えて、爪でこすってから、800番だとこんな感じです。
ただし、ヤスリはできるだけ狭い範囲に優しくかけましょう。がっつりヤスルとヤスったところが逆に目立ちますので。
以上が白化を修復する3つの方法です。
白化した部分を「気付かせない」
先述の方法である程度白化を修復することは可能です。でもまだちょっと気になる、、、方もいるでしょう。
そんな時はいっそ白化した部分を隠しましょう。これも大切なテクニックです。
デカールで隠す
これは決して手抜きじゃないです。
例えば、組み上げた時に見えない場所ってのがあって、そういうところは、ゲート処理だとか塗装だとかはワタシはしません。
「いやいや、そこはこだわってやろうよ!」って人もいると思うけど、ワタシは長いことやってるとあきちゃうんで、そういうところは効率化してもいいのかなと思います。
なので、白化についても、こねこねとリカバリーするよりも、キットに付属のデカールなんかで隠しちゃうのが早いです。
悩むよりもいっそ最初から「ここにはデカール貼ろう!」って決めちゃって、なんも処理しないってゆうのは精神的に楽ですよ。
これが一番手っ取り早いし、なお且つディティールアップにもなって一石二鳥です。市販のデカールを一枚買っとくと便利です。
トップコートを吹く
仕上げにトップコート吹いておきましょう。
艶消しでもなんでもいいと思います。先ほどのヤスリをかけたパーツに半光沢のトップコートを吹きつけます。
関節部分にはゲート跡と若干白化の後が残っていますが、かかと部分についてはほとんど目立たなくなりました!ここまでやると「白化」ももうほとんど目立ちませんね。
まとめ
「白化」対策のまとめです。
「白化」は「出さない」・「直す」・「隠す」これが基本です。
- 白化を「出さない」 ニッパー・デザインナイフで2度切り
- 白化を「直す」 爪でこする/セメントを塗る/やする
- 白化を「隠す」 デカールを貼る/トップコート
因みに、ワタシのおススメは、「白化を直す」です。
前半では、パーツをゲートから切り出す時にニッパーやデザインナイフで白化を「出さない」方法を説明しました。