後半戦はいよいろ迷彩塗装に入ります。
今回は、「HGUC 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ジェガン 」をスプリッター迷彩で仕上げようかというところです。
2色迷彩の「HGUC ジェガンD型(迷彩仕様)」を真似しながらも、今回は1色追加の3色迷彩でオリジナルのスプリッター迷彩を塗装します。
さあ、いよいよ迷彩塗装やってくよ!
前半の記事で決めた迷彩色のレシピです。
●第2層 タミヤアクリルXF-18「ミディアムブルー」
●第3層 タミヤアクリルXF-23「ライトブルー」
一体どんな感じなるやら…
迷彩塗装はやるまえから楽しみが広がるね。
マスキングテープを剥がすあの瞬間が待ち遠しい!
マスキングテープを貼る(第2層用)
さて、いよいよマスキングテープを貼っていきましょうか。
迷彩塗装の時は特にマスキングテープの貼り方にもコツがいりますよね。
マスキングテープでパーツの面を割っていく感じです。
分かりませんか…。
スプリッター迷彩の語源は、「バラバラに分割する」とか「破片」という意味がありますので、これに従って面を分割していくイメージです。
今回の場合で言えば、第1層のダークグレイを分割していくようなイメージでしょうか。
これを意識していくとスプリッター迷彩っぽい雰囲気が出るような気がします。
例えば、パーツの地色の中に単独で浮かんでいるようなマスキングテープは、そこだけ色が浮いてしまうので、やはりテープ同士は少し繋げる感覚で、尚且つ広い面を分割していくように貼っていくのが良いんじゃないでしょうかね。
今回は、第3層まで塗装するので、第2層のマスキングテープは下地に対して、30%~40%くらいを隠すイメージで貼っていきます。
迷彩色(第2層)を塗装する
貼ったら二層目の塗料を吹いていきます。
●第2層 タミヤアクリルXF-18「ミディアムブルー」
このスプリッター迷彩は直線のシャープさが重要ですね。
なので、塗装にはエアブラシが望ましいとお思います。
また、第3層まで塗り重ねるので、塗装の被膜を薄くしたいという点でもエアブラシがおすすめです。
ただ、筆塗りを否定するわけではありません。
筆塗りでもできることは既にワタシも実証済みです。
筆には筆の味があって、今でも筆塗りする時があります。
まあ、いずれにしても、マスキングテープの内側に塗料が入り込むとだいなしになってしまうので、特に筆塗りの場合は、マスキングテープをしっかり貼るのはもちろんですが、筆をマスキングテープ側からおいて塗り始めるのが良いと思います。
ワタシは、エアブラシで吹く時もテープ側から吹くことを意識して吹きます。
テープとパーツの境目に直接塗料を吹き続けないようにもしています。
とにかく、そーっとそーっと、よわーく吹くことですね。
こんな感じになりました。
なんか画像にすると色が良くないなぁ。
もっときれいなんだけど…。
塗装後に、マスキングテープを剥がすわけですが、ここでちょっと注意です。
マスキングテープは完全に乾燥してからはがすとテープとの境目の硬化した塗膜を引き剥がしてしまう可能性があるので、完全に乾く前に剥がします。
これ結構大事です。
第3層用マステを剥がして、乾かして、第3層用マステを貼る
実は、2層目の塗装のあとマスキングテープを剥がしましたが、剥がさずに3層目をそのまま塗装するという手もあります。
しかし、ワタシは、塗装後の状態がイメージし辛いので一旦剥がすことにしています。
スプリッター迷彩(に限りませんが)は、やっぱイメージするということが非常に重要ですね。
ワタシは、第2層までの塗装面が見えていた方が第3層のマスキングがやり易いので剥がしましたが、2層目を終えた時点で剥がすかどうかは、自分で好きなように決めればいいかなと思います。
「俺には見えるぜ!」という方は第3層用マスキングも直で貼っちゃってください。
多分同じ第3層を塗装するのでも、第2層のマスキングテープを剥がしてから、第3層目のマスキングをするのと、第2層目のマスキングの上に第3層のマスキングを直接貼っていくのとでは、模様も随分違ってくるんじゃないかな。
迷彩色(第3層)を塗装する
いずれにしても、どの箇所をマスキングすると最終的な模様がどんな形になるかイメージしながら第3層用のマスキングをすることが重要ですね。
第3層を貼る時に注意したいのは、第3層用に貼るマスキングテープの面積です。
第3層の色をどれくらい見せるかというのが重要です。
例えば、第3層の色を差し色で使いたいなら、マスキングテープは、全体の8~9割くらいに貼って覆わないといけないですね。貼ってない部分に第3層の色が乗るわけですから。
今回は、第3層の薄い色ライトグレーを多めに出していきたいと思います。
全体の3~4割程度は出したいですね。
第2層が塗り終わった段階で、地色が6割、第2層が4割程度になっているはずです。
従って、地色から4割と第2層から2割を隠すようにマスキングテープを貼っていきます。
そして第2層と同様に吹いて、剥がすとこうなります。
想定通りになっているでしょうか…
ダークグレイとミディアムブルーとライトブルーでは、ライトブルーの面積が3~4割くらいになっている思います。
なってる…?
濃い色の面性が多すぎると、逆に明るい色が目立って迷彩になりませんからね…
まあ、いい感じだと思います。
塗料の上に面相筆がおいてあるのは、
エアブラシ塗装の後に、色と色の境目がにじんだり、クリアでない部分を修正したためです。
完全に乾いたら、艶消しコート(今回はスプレー缶を使いました。手間なしで良い!)を吹いて、その後に組み立てます。
おぉーーー!いいじゃないか。
因みに ジェガンD型 迷彩仕様はこんな感じ。
結構あちこちでレビューされています。
本家よりも迷彩が細かく(1色多い。)、色も濃いので、機体の形状が分かり辛くなって、本来の迷彩効果がより発揮できているのではと思います。
せっかくここまで来たので、ウェザリングで仕上げてみても面白いのでは…という気にもなってきます。
んんー…。
艶消しコートがすっごい粗くて雑すぎる…。
ライトが当たるとまだらになっている…。
コート缶は途中でなくなりそうになると、飛沫状に飛び散るのがいかんですね…。
手を抜かずに、最後までエアブラシでやるべきだった…。
「神は細部に宿る」
手を抜いたらそれなりのモノになってしまうという見本になってしまいました(泣)。
しかしまあ、スプリッター迷彩については、思い通りのカラーリングで満足ですね。
まとめ
どうですかっ?!
2色迷彩の「HGUC ジェガンD型(迷彩仕様)」を真似しながらも、今回は1色追加の3色迷彩でオリジナルのスプリッター迷彩を塗装しました。
この記事のまとめです。
① マスキングテープを貼る(第2層用)
⇒ マスキングテープ同士は少し繋げる感覚で、尚且つ広い面を分割していくように貼る
② 迷彩色(第2層)を塗装する
⇒ 塗装にはエアブラシが望ましい
⇒ テープ側から意識してドライブラシを吹く
⇒ テープとパーツの境目に直接塗料を吹き続けない
③ 迷彩色(第3層)を塗装する
⇒ 最終的な模様がどんな形になるかイメージしながら第3層用のマスキングをする