ガンプラ用のニッパー選びって、おすすめ記事がたくさんあって正直こまりますよね?
この記事では、ニッパー初心者やラフな使い方をしたいユーザー向けに、コスパ重視のおすすめニッパーを本気で紹介します。
ニッパーは、必ず使用すると言っても過言でないツールなので、各ブランドからたくさんの商品が発売されており、お値段もピンキリです。
なので、高額なニッパーを見てしまうとお値打ちニッパーが買い辛くなってくるなんてことが良くあります。しかし、それは大きな間違いです。
白化を最小限に抑えるニッパーの正しい切り方
ニッパーの主な用途は、パーツとゲートの切り離しにあります。
ニッパーの値段や性能の違いは、このパーツの切り離し時に生じる「白化をどれくらい抑えられるか」に比例していると言っても過言ではありません。
しかし、いくら高価なニッパーを使っても、ニッパーだけのゲート処理で完全に「白化」を抑えることは困難です。
白化を極力抑えるための正しいゲート処理方法さえマスターすれば、高価なニッパーは必要ありません。
1ミリほどゲートを残して切断する
ニッパーは構造的に、プラ素材に白化を生じさせてしまいます。
そのため、どんなに高価なニッパーを使うとしてもパーツぎりぎりのとこで、切断することは得策ではありません。
パーツに白化を残さないためには、ゲートを1ミリほど残してニッパーで切断するのがベストです。(タイパを重視する方や塗装する方は、若干白化が残っても、高額なニッパーでパーツぎりぎりのところで切断するというやり方で構わないと思います。)
下の画像は、ゲート処理の入門編と言われるバンダイのエントリーニッパーで切断したものです。
バンダイのはコスパ最高のエントリーニッパーなので、ある程度ゲート跡が残るのは仕方がないですね。
そして、下の画像は、ゲート処理の最高峰と言われるアルティメットニッパーで切断したものです。
確かにバンダイのエントリーニッパーと比較すると段違いにきれいですが、完全に切断痕がないかいうと若干残っているように見えます。
結局のところ、どんなニッパーを使っても、パーツぎりぎりで切断すると大なり小なり白化が生じるので、本気でゲート跡を無くしたいなら、1ミリほどゲートを残して切断します。
デザインナイフでゲートを削り取る
次に、1ミリほど残したゲートをデザインナイフで少しずつ削り取ります。
この時、ゲートの1方向からだけでなく、左右両側から削り取ることで、白化を抑えることができます。アートナイフの平刃を使うと平らな処理がし易くなります。
目の細かいヤスリでならす
デザインナイフの処理で構わない方は②までで十分です。
パチ組の後、トップコートをする方や、塗装する方は目の細かいヤスリで切削面をならしておくとより美しいゲート処理になります。画像は、1000番のヤスリでならしています。
ここまで丁寧にやると、かなりきれいになります。
ゲート処理前のパーツとの比較画像です。
このように、ゲート跡が残っていても、丁寧に処理を行えば、きれいになるものです。つまり、高いニッパーを買えばよいということではないということです。
高いニッパーを買う理由があるとすれば、ゲート処理の手間を軽減し、全体の作業効率をあげるためということです。
■ゲート処理の方法
①ニッパーで1ミリ程度残してゲートを切断する
②デザインナイフで1ミリ残したゲート跡を平らに削る
③800~1000番くらいのヤスリで表面をならす
コスパ最強!初心者用おすすめニッパー4選
ニッパーは高ければ良いというものではありません。
ニッパーは使い方こそが重要なので、比較的安価なモデルを使っても綺麗でカッコいいガンプラを作ることは十分に可能です。
ここではコスパを求めるならコレという決定版の4本を価格順に紹介します。
ミネシマ プラニッパー D-3A
特殊な機能などはありませんが、プラモデルの製作用に作られたホビー専用のニッパーです。
グリップはソフトタッチのにぎりやすいカバー付です。
価格を見ると心配になりますが、株式会社ミネシマは、ホビー用工具を中心に手がける新潟県燕市を拠点とする老舗製造販売会社ですので、超安心の国産ニッパーです。
評価項目 | 評価 |
---|---|
切断面 | ★★★★ |
耐久性 | ★★ |
コスパ | ★★★★★★ |
実際にゲートを切断したらこんな感じです。
コスパが飛びぬけたニッパーだとワタシは思っており、愛用しています。
バンダイ スピリッツ エントリーニッパー
BANDAI SPIRITS 公式ニッパーです。ニッパーは、プラモデル作りの必需品なので、あまり繊細過ぎずしっかり使いたいという方にはおすすめの1本です。
バンダイ曰く、「これさえあれば、誰でも今日からプラモデビュー」だそうです。 そう!これなんですよ。ガンプラは敷居の低さが大切だとワタシもいつも思っています。
プラモデル入門者にオススメのベーシックな仕様で、3色のグリップカラーがラインナップされています。
評価項目 | 評価 |
---|---|
切断面 | ★★★ |
耐久性 | ★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
実際にゲートを切断したらこんな感じです。
こちらもコスパ最強なので、迷うことなく買える1本でしょう。
タミヤ クラフトツール No.93 モデラーズニッパー アルファ
世界のタミヤが推すエントリーモデルニッパーです。
細かな部品が切り取りやすい一方で、先細構造ではないので、あまり繊細に使う必要もなく、耐久性も十分です。
高炭素鋼を焼き入れ熱処理したシャープな切れ味が特長です。グレイカラーの渋いグリップは手にしっくりとなじむ軟質樹脂製で使い心地も十分です。
評価項目 | 評価 |
---|---|
切断面 | ★★★ |
耐久性 | ★★★★★ |
コスパ | ★★★ |
ホワイトのタミヤロゴが目印となっているおしゃれな1本です。
ゴッドハンド 普通のニッパー GH-PN-125
ゴッドハンドのエントリーモデルで、プラスチック模型のゲートカット専用ニッパーです。
握りやすく疲れにくい「ソフトグリップとパッキンバネ(特許技術)を採用しており、作業性も追求しています。
両刃ニッパーですが、アルティメットニッパー5.0と同じように、非常に繊細で、切断能力はΦ3mm以下が推奨されています。
因みに、ケロロ軍曹とゴッドハンドのコラボ製品「ケロロニッパー」はこの「普通のニッパー」をベースにしていますので、ほぼ同じ商品です。
セカンドニッパーとしての位置付けが定着していますが、薄刃仕様なので、最初に持つメインニッパーとしても申し分ない1本です。
評価項目 | 評価 |
---|---|
切断面 | ★★★★★ |
耐久性 | ★★ |
コスパ | ★★★ |
実際にゲートを切断したらこんな感じです。
いずれ同社のアルティメットニッパー5.0を買うぞ!と思っている人は、ここから始めるのが良いでしょう。
まとめ
ではこの記事のまとめです。
この記事では、ニッパー初心者やラフな使い方をしたいユーザー向けに、コスパ重視のおすすめニッパーを本気で紹介しました。
エントリー用、セカンドニッパーとしてどれを買ってもコスパ抜群です。
選べない時は、お好きなブランドやデザインで選ぶと良いと思います。