今回は、HGUC 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ジェガン 1/144をスプリッター迷彩で仕上げようかと思います。迷彩の中でも比較的簡単なヤツですね。
HGUC ジェガンD型(迷彩仕様)を真似しながら、オリジナルのスプリッター迷彩にしていきたいと思います。
HGUC ジェガンD型(迷彩仕様)。
これカッケーなーー。
しかし、ジェガンと言えば、いつのまにやら激しくバリエーションが展開されております。
何種類くらいあんでしょう…
10種類は超えてますか…
私のような鴨が買ってしまうんでしょうな…
スプリッター迷彩とは?
迷彩色のバリエーションの一つです。
表記の揺れでしょうか?スプリンター迷彩とか言われることもありますよね。
比較的簡単な迷彩なので、ワタシは迷彩塗装の一番初めに覚えました。
不規則な曲線でつくられる一般的な迷彩と違って、直線的でシャープな模様なので、少し冷たいというか無機質な感じがしてワタシは好きです。
迷彩というと、「擬態」を目的にしているはずですが、このスプリッター迷彩は視認性を悪くすることを目的としています。
どう違うか?
光の当たる部分と影になる部分を分かり辛くして、認識させ辛くする効果を狙った迷彩ということです。つまり、何か別の生物や物体を模した「擬態」とは、ちょっとだけ目的が違うということですね。
戦闘機などに多い迷彩方法なので、その意味が分かってくるのではと思います。
スプリッター(Splinter)という言葉は「バラバラに分割する」とか「破片」という意味なので、色のパターンをバラバラにして破片が積み重なったようにみせることで、敵に接近する機体の形を捉えづらくして、認識を遅らせるという効果を狙っているのだと思います。
フェリス迷彩(考案者がキース・フェリス)とも呼ばれているそうですね。
…。
まあ面倒な説明はこれくらいにして、製作にはいりましょう。
スプリッター迷彩の製作フロー
今回のスプリッター迷彩塗装のメニューです。
最後に艶消しのマットコートで仕上げます。
1.迷彩色以外の塗装個所を決めて塗装
2.迷彩色を決める
3.下地(第1層)の塗装をする
4.マスキングテープをカットする
5.第2層用のマスキングテープを貼る
6.迷彩色(第2層)を塗装する
7.第2層のマスキングテープを剥がして、乾かして、第3層用マステを貼る
8.迷彩色(第3層)を塗装する
9.艶消しマットコート
迷彩色以外の塗装個所を決める
迷彩塗装なので、あまり細かく気にする必要はありません。
迷彩柄なんですから、頭部のバイザー以外はぜーんぶ迷彩色の地色でもいいと思うんだけど。
それはさすがに芸がないので、少しだけ色分けします。
ちょっと色分けするだけで、結構見栄えが変わってきますからね。
冒頭のHGUC ジェガンD型(迷彩仕様)に従うと、1色だけ(6カ所くらい)色分けしています。
今回はもう2色増やして、こんな感じで色分けしておきましょう。
まあ、迷彩にしたら、あんまり分かんなくなっちゃいますけど…
水性ホビーカラー「インディーブルー」
●顎
●首回り
●コクピット
●股間のV字のところ
●足の甲の部分
タミヤアクリルミニX-11「クロームシルバー」
●シールドや腰部分のミサイル
●バックパックのパイプ
●バーニア類
それと、関節とか足裏部分をちょこちょこですね。
タミヤアクリルミニXF-84ダークアイアンが好きでよく使います。
迷彩色を決める
迷彩色は、同系色でまとめるのが基本ですね。
補色(反対色)をあまり目立たせるとおかしな感じになっちゃいます。
迷彩が破綻しますよ!
それと地色の上に第2層、第3層と迷彩色を重ねていくので、濃い色と薄い色の組み合わせが良いですね。また、その時は一番明るい色の割合を少し多めにした方がきれいに仕上がるような気がします。
これはワタシの主観なのでお好みで。
冒頭のHGUC ジェガンD型(迷彩仕様)は2色の迷彩柄ですが、この記事では3層で塗装していきます。本家のHGUC ジェガンD型(迷彩仕様)を超えるクオリティを目指しますよ!
(できる!できるはずだっ!)
●第1層(下地) タミヤアクリルXF-24「ダークグレイ」
●第2層 タミヤアクリルXF-18「ミディアムブルー」
●第3層 タミヤアクリルXF-23「ライトブルー」
下地(第1層)の塗装をする
迷彩色の第1層を塗装していきます。
●第1層(下地) タミヤアクリルXF-24「ダークグレイ」
と言っても、第1層は特に気を付けることはありませんね。
鼻歌でも歌いながら、気楽に塗装していきましょう。
取り敢えず前半戦の塗装ではこんな感じになりました。
なんかこのままでも雰囲気ありますねぇ。
このままちょっと汚してドライブラシかけたら結構良い仕上がりになりそうな気がします。
マスキングテープをカットする
スプリッター迷彩は、あの幾何学模様を、マスキングテープを貼った上に塗装して表現していきます。ですから、まずは適当にカッターマットにマスキングテープを貼っていきます。
今回使用するマステは3種類の幅を使います。
こうした幅のモノがなければ、普通のマステをこの幅に切ってもいいですし、幅は適当でも構わないと思います。ある程度揃っていた方が規則性が出て綺麗には見ると思いますが… あんまりこだわり過ぎるとめんどくさいですしね。
●最も太いマスキングテープ 幅24mm 三等分幅8ミリにカットしてもっとも多用
●太いマスキングテープ 幅10mm 足やシールドなど大きなパーツに使用
●細いマスキングテープ 幅6mm 腕や腰回りなどの細かいパーツに使用
作業マットに貼ったこれらのマステを乱雑にカットします。長さとかパーツに貼るうちに大体サイズ感がわかってきますので、気楽になりましょう。
ただし、マスキングテープの端の部分のカットは、テープに対して垂直に。
ここが細くなったり、ぎざぎざになっていたりすると、いい感じが出ません。(とワタシは思う。)
マスキングテープは、第2層を塗装した後に、第3層用にも使うので、多めに用意しておきます。
前半まとめ
さて前半戦のまとめです。
1.迷彩色以外の塗装個所を決めて塗装
あんまり細かく設定すると嫌になりますし、それに迷彩柄なので
そもそも細かいところは目立ちません。色分けなどの設定は最小限にとどめます。
2.迷彩色を決める
・迷彩色は同系色でまとめるのが基本
・濃い色と薄い色の組み合わせが良い
・明るい色の面積を少し多めにする
3.下地(第1層)の塗装をする
・気楽にやっちゃってください。関節部分だけマスキングしましょう。
4.マスキングテープをカットする
・3種類の幅のマスキングテープを使います。
・マスキングテープのカットは、テープに対して垂直に
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