「ガンプラは、塗装しないとだめだよね。」
「ガンプラは塗装してなんぼでしょ。」
これは間違いです。
ガンプラには様々な楽しみ方があり、塗装しなくても十分楽しめます。
塗装しなくても十分に楽しむことができる前提で作られているのがガンプラなのです!
塗装しない場合、私は大きく2つに手法が大別されると思っています。
- ① 無塗装派 ヤスリ掛けは大嫌い
- ② 無塗装派 ヤスリ掛けは嫌いじゃない
な訳ないだろ!などと言わずに聞いて欲しい…
無塗装の場合、
「どうしてもってんなら、とりあえずヤスリかけとこか。400番、600番、1000番、あとコンパウンドとトップコートね」
的なことを思ってきたのですが、先日嫁に、「そーゆーところが嫌いなの。悪いけど、わたし面倒なの大嫌い。だからガンプラもあんたも嫌い。」と言われてしまいました。
「ヤ、ヤスリたくないだと… そんなこと言うやつは作らんでいいっ!」
と言いたいところですが…
恐らく、「ヤスリ掛けなしなら、ガンプラやってもいいけど。」的な人達がたくさんいるのではないかと… 思う訳です。
ヤスリ掛け楽しいのに…
ということで、需要があるかどうか分かりませんが、書いていこうかと思います。
この記事は、
①ガンプラ作ってみたい!
②でも塗装は無理!
③ヤスリ掛けは大嫌い!
④でも仕上がりは良くないとヤダ!
という方向けの記事です。
ここまで書いてなんか腑に落ちん気がしてきましたが、本気の本気で最高の仕上がりを目指しましょう!
無塗装派(ヤスリ嫌い!)は表面処理に注意
無謀な挑戦と言えば無謀です。
いきなり日和って申し訳ないのですが…。これだけは言っておきます。
ゲート跡と合わせ目はだけは、やはりヤスリがけした方が、キレになると思います…。
もっと言うなら(また別記事で紹介しますが)、「塗装したくないんじゃ!」という方は、せめて、全体をヤスリがけした方が良いです。
その後であれば、マットコート(艶消し)を全体に吹きかけるだけで、驚くほど綺麗に仕上がりますからね。
さて。
ヤスリも嫌!、塗装はもっといや!、でもできるだけかっこよくしてよね!という方の為に参りましょうか。
結論から言うと(私の見解ですが…)、そういう方は、
とにかくゲート跡を出来る限り目立たせないように、パーツを切り離すこと
↓
合わせ目だけは半分あきらめよ
↓
あとはウェザリングで×ごまかす、◎目立たなくさせる
しかないと思います。
今回は作例に『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』 より、「モビルドールメイ」を製作してみたいと思います。特に理由はありません。
メイには悪いが、たまたま、そこにメイがいた。
それだけです。
ゲート処理にニッパー使わないで!
本来表面処理をしながら綺麗に消していく「いろいろなもの」をそのままにして完成させるのですから、できるだけ、目立つ傷や跡は残さないようにしていかねばなりません。
その中でも最も目立ちそうなのが、「ゲート跡」ですね。
プラモデルの素材は、圧力が加わると(厳密には圧力がかかった周りの部分の密度が下がると)白化という現象が生じ、白い跡が残っちゃいます。
ニッパーで切断したところが、白い跡として残ってしまうあれです。
今は、凄い切れ味のニッパーが販売されており、このゲート跡の白化も随分と抑えることが可能です。
とはいってもどうしても残るのがゲート跡。
なので、「ゲートを全てニッパーで処理」するのはやめて、最後の部分は、デザインナイフで少しずつ削って仕上げましょう。
これでかなり、ゲート跡が目立たなくなるはずです。
もう、できるだけで結構ですよ。
後でどうせ汚しますからね。
デザインナイフは、私の場合は、主に平刃を使いました。
流し込みタイプのセメント使って!
「ニッパーを使わずデザインナイフ1本で仕上げる」ゲート処理が終わったら、次はパーツの接着ですよ。(ゲート処理してるじゃん。とは言わないで。)
パーツの接着は普通の接着剤(以下セメント)使うのはやめておきましょう。
ここは「流し込みタイプのセメント」を使って接着します。
なぜ「流し込み対応を使うのか?」
それは、普通のセメントは、後から変色するからです。
塗装する場合は、全く気になりませんが、無塗装の場合はちょっと気になる人がいるかもです。
この変色について、ワタシも科学的なことは分かりませんが、実感としてあります。
こんなこと書いてる記事もあります。
ほんとにそうなんだ。
https://otaku2shuume.jp/2015100702/
何度も言いますが、完全に塗装する時は問題ありません。
ただ、無塗装で仕上げる場合は、流し込みタイプのセメントを使用した方が良いと思います。
その場合も、できる限り少量の使用にとどめ、間違っても、例の「むにゅ」ってはみ出すあれを出してはイケマセン!
更に、セメントの塗布は、できればパーツの裏側から、塗布した方がいいですね。
パーツ表面に付着したセメントは、どうしても跡として残ります。
目立っちゃうから。
そして更に、流し込みタイプのセメントを裏側から塗布する場合も、出来るだけ接着するパーツ同士をしっかりと合わせた上で流し込み、流し込んだ後は、パーツに圧を加えないことが重要です。
セメントで樹脂が溶けてはみ出す、例の「むにゅ」をださないことです。
セメントは流し込みタイプのものを使って!
① セメントは流し込みタイプのものを使って!
② セメントはパーツの裏側から使って!
③ セメントの量はできるだけ少なくして!
④ セメントを塗布する瞬間は、パーツ同士を強く圧着して!
⑤ でも塗ったらすぐに手を放して、それ以上圧をかけちゃダメ!
「め、めんどくせー」って言わないで!
慎重に、慎重に行きましょう。
前半まとめ
【ガンプラ製作】「無塗装派で、しかもヤスリ掛け大嫌いな人がガンプラうまく作る件 前編 ~ゲート処理とセメントの選択~」はここまでです。
前半のまとめです。
① ゲート処理にニッパー使わないで!
⇒最後はデザインナイフで、ゲートの残りを処理しましょう。
⇒直線刃よりも平刃がおすすめです。
② 流し込みタイプのセメント使って!
⇒セメントは流し込みタイプのものを使って!
⇒セメントはパーツの裏側から使って!
⇒セメントの量はできるだけ少なくして!
⇒セメントを塗布する瞬間は、パーツ同士を強く圧着して!
⇒でも塗ったらすぐに手を放して、それ以上圧をかけちゃダメ!
「ちょっとめんどくさそうだけど…まあ、出来そうじゃん!」と思ったあなた。
先に謝ります。
後半で大どんでん返しです…