すったもんだあったけど。
「あなたの誕生日だから。」ということで、映画「閃光のハサウェイ」を観ることになった。
しかしねぇ。
まさか嫁と二人でガンダムを観る日がくるとは。
ある意味では感無量。
自分の趣味に付き合ってもらえるのは嬉しい事だ。
ワタシの誕生日だからというプレミアはつくけれど。
多分に気まぐれな要素が強いとは思うけれど。
洗脳計画が順調に進んでいるということにしておこう。
彼女と一緒にガンプラを作る日も近い。
そうだ。
彼女にもハロを買ってやろう。
そんなウキウキした気持ちとは裏腹に、少々落ち着かない部分もある。
なぜか?
逆シャアどころか、ザクとグフの見分けがすらつかない嫁だ。
「つまんない…」
「もう、寝る…」
「やっぱりゴジラにすればよかったわ」(ワタシの誕生日だが…)
などと言いだすのではないかと気を揉んでしまうのだ。
彼女の払いで映画を見るのだ。
彼女がつまらないと感じたら、後がめんどうだ。
「もう2度とガンダムなんて観ないっ!!」
などと言わせてしまったら洗脳計画が頓挫してしまう。
なんとか楽しませる方法はないものだろうか…
…
でもな。
ガンダムは映画になると特に難しい。
簡単な勧善懲悪の構図にはならない。
そこが面白いっちゃ面白いのだが。
ストーリーは複雑で、キャラも多い。
一応シリーズ物だから、経緯を知らなかったり、伏線を回収できないと映画もつまらない。
はず。
加えて、ガンダム独特の言い回しというか、キャラは先を読んだセリフを話すことが多いから、なぜそう言ったのかを理解するのに時間がかかったりもする。
あらためて思うが、嫁には向かん映画だ……
…
ということで、かいつまんでハサウェイの背景を話してやった。
ジオンと連邦、アムロとシャア、アースノイドとスペースノイドなどできるだけ分かり易くね
で、嫁が言ったのがコレ。
「ふーん。じゃあ悪者なのね。ハサウェイは。」
んんー。
まあ、そうなるか。
そうだな。
テロリストだし。
でもな嫁よ。
世の中のことを単純化したり、二元論で考えるのはナンセンスだよ。
人は良いことをしながら悪いこともするし、悪いことを言っていても、良いことを思ったりする。
葛藤なんてプロセスをいちいち汲んでやる必要はないけどさ。
誰かにとって悪いことが、別の誰かにとっては良いことになる場合もあることは理解して欲しい。
などと考えながらワタシは嫁に優しく言いました。
「そうだね。ハサウェイは悪いことをしているよ。」
上映中、意外なことに嫁は眠らなかった。
というよりむしろポジティブだった。
ストーリーは理解できないところがあるようだか、それはそれで面白いと感じたようだ。
そして、特に映像とサウンドが気に入ったようだ。
戦闘シーンもかなりお気に召したようだ。。
「次は4DXが観たいわね」
ほほう。
ここ最近では一番うれしかった嫁の言葉だ。
でも。
「ハサウェイの続編を4DXでみたい」のか
あるいは「4DXで映画を見たい(4DXで観たいので映画は何でも良い)」のか…
ここはまだはっきりさせなくてもいいだろう。